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「対話」の旅人

オンライン、オフラインにこだわることなく、日々誰かと対話している。

対話の「場」をデザイン。と、カッコよく表現して。インタビューなどの取材は対面で。Twitterのspacesでは「コーヒー淹れながら対話*」と題して音声で。マガジン・サークルメンバーには「オンラインCafeBarDonna」という空間をつくり映像で。

一つ、決めていることは、毎日「はじめまして」と挨拶すること。それはつまり、はじめて話す人と出会うことを意味する。

扉を開いていると、いろんな人が会いに来てくれる。

そこでユニークな出会いが生まれ、意図していなかった物語がはじまる。「対話」によって、それぞれの人と関係性を築いてゆく。「対話」はアートとデザインの両側面を持っている。問題提起と問題解決の手段になり得る。ぼくはそこにレクリエーションの要素を入れる。そうすると、わっと楽しくなる。

サークルでは「ダイアログ・ジャーニー」というプランがある。月に一度、オンラインで対話するというもの。決まっていることは、それだけ。よくわからない内容であるにもかかわらず、月を追うごとに参加者は増えていった。今では三日に一度、参加者と対話で旅をしている。どれも、それぞれに楽しい旅だ。

このプランを立ち上げた時、「誰が来るのだろう?」と思った。コーチングでも、カウンセリングでも、コンサルティングでもない。ただ、「対話する」だけ。それでも、「ぼくと話したい」という風変わりな人はいた。

それも、普段よくやりとりしている人ではない。何かで偶然ぼくのことを見つけてくれた人が、門をくぐってくれる。何者だかよくわからないぼくに、会いに来てくれるのだ。そして、彼ら(彼女ら)はこう言った。

「嶋津さんって、一体何なんですか?」

表現は様々だが、内容をまとめるとこの質問に集約される。みんな、ぼくのことをよくわかっていない。その上で会いに来てくれたあなたもすごい。よくわからないけれど、気になる存在。ぼくのそんな立ち位置もちょっぴりうれしい。

そのやりとりの中で気付いた。みんな、ぼくの文章や考え方に共鳴して会いに来てくれている。それは「ぼく」という「個人」ではなく、ぼくの行為や思想に紐づく「概念」を知るためにやって来てくれたのだ、と。その時、ぼくは概念になった。

その概念は、対話を通して、だんだんわかってくる。説明してもなかなか伝わらない。実感が伴わなければ、たぶん、わからない。時間をかけて、伝えてゆくことができるといいな。対話の力を。そして、対話の楽しさを。

ぼくのデザインする「対話」は地続きでつながっている。「場」は異なれど、「対話」は続く。ダイアログ・ジャーニーがきっかけで、オンラインCafeBarDonnaのインタビューの企画に発展することもある。深さや広さの差はあれど、全てどこかでつながっている。

これからどう成長してゆくのかが、楽しみで仕方がない。




「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。