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本と、砂時計と、手紙と

今日、大切な人にギフトを贈りました。

ひとつは、『日々はひとつの響き』という本。ぼくの大好きなパウルクレーにローベルト・ヴァルザーの美しい詩が添えられていて。そのふくよかな佇まいは、豊かな実りを感じさせます。装丁を眺め、手に取り、ページをめくる。その行為一つひとつが愛おしい。ハプティックな感覚を、味わうことができます。

ひとつは、ガラス製の砂時計。時間を可視化した装置。「五分間」をガラスの容器に閉じ込めたもの。一日に一度、その砂時計を逆さに向けてください。さらさらと上の部屋から、下の部屋を移動する時間、あなたは何を考えるでしょう。自分の好きなこと、自分の好きな人、自分の好きな時間を想像してみてください。次第にあなたは、美しくなっていくでしょう。

好きなものを、「好き」だと再確認する。その気持ちを大事にしていると、自分のことを大切にできます。そうすると、内側からひかりがあふれてくる。

あるいは、何も考えない時間につくってみてください。砂が落ちるのを、ただただ見つめてみる。五分間の空白を、何かが満たしていきます。どこまでも美しく、こよなく健やかな時間を。

最後のひとつは、手紙です。妻の好きなモネの絵画がほどこされた便箋。ことばを選びながら、そこに手書きで記していく。とても愛おしい時間です。あなたを想い、ことばを探し、ひとつずつ手に取って磨き、こころを込めて置いていく。

喜んでもらえるとうれしいです。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。