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「言わずもがな」には目もくれず

ふと思ったのだが、「美しい」とか「かわいい」とか、だんだん言えなくなっている。

人に対して。あと、「巧い」も。以前は、もっとカジュアルに使っていたと思うのだけど。なんとなく失礼な気がして。この“なんとなく”が重要な気がしている。それは、自分が相手のことを評価しているように感じるから?確かにそれもある。だけれど、それだけじゃない。

「美しい」とか「かわいい」とか「巧い」とか。そういうことを言うと、そこで関係性が終わってしまうような気がして。プツン、と。目の前に境界線が現れて、こちら側とあちら側にわかれる。“言わないこと”で、信頼関係を育てていることもあると思うんだ。

あと、それに。もっと違うところを褒めたいじゃないか。今まで誰も指摘してこなかったような部分を。せっかくだもの。わたしとあなたが出会った証として。「言わずもがな」には目もくれず、とびきりのことばをさり気なく、何でもない顔をして。


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