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「感じる」と「考える」

Don’t think.
FEEL!

ブルース・リーが映画『燃えよドラゴン』の中で言った有名なセリフ。「考えるな、感じろ」という意味。

これはリーが武術の訓練の中で弟子に対して言ったことばです。まず彼は、弟子に蹴りをさせました。それから「五感を研ぎ澄ませ」と言いました。それから、もう一度蹴りをさせます。その後、「何か感じたか?」と訊ねました。その時、弟子は一瞬「自分は何を感じたのか」について考えた。そこで出たセリフが「考えるな、感じろ」です。

うまいこと言いますね。これは「考える」を否定することばではありません。ぼくの解釈ですが、「感覚と思考を一体化させろ」ということではないでしょうか。一度、そのシーンをご覧になってください。

そこからリーは続けます。

「月を指さすようなものだ。指に集中してはいけない」といった意味のセリフです。月が真理であって、指に気を取られてはいけないのです。しかし、それは思考が前提として存在する上での視点です。感覚と思考の両輪が機能して、はじめてその極地に立つことができる。

文章を書くことも、これととても似ていると思います。

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「繭が風を手に入れ、シルクとなった」 対話のこと、文章のこと、考えるということ。

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