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提案できる人

でありたい。

話の中で「こうしてみるのはどうですか?」と言える人。たとえ、それが採用されなくても構わない。提案する人は、「提案できる人」として、相手の印象に残るから。

提案することで、「一緒につくっている」という実感が生まれる。その瞬間、ぼくたちはれっきとしたプロジェクトメンバーとなる。それは仕事に限った話ではなく。たとえば、夕食というプロジェクト。食卓にこごみとブルーチーズのサラダ(オリーブオイルと粗塩をまぶした)が現れたら、冷やしていた白ワインを出してくるのも一つの提案。あたたかい黒豆茶にしてもいい。

「風が気持ちいいから、窓を開けよう」というのでもいい。「しっかり声を聴きたいから、音楽を少し静かにしようか」というのでも。心地良い「場」を共につくるための提案。

あらゆる行為には意味があって。

もちろん、意味のないことだってある。「意味のないことがしたい」という時もある。それはわかるのだけど、一つだけ言えるのは「意味というのは後からでも吹き込むことができる」ということ。衝動的な「これがしたい」でも、後からロジカルに意味づけできる。行為に「意味」が吹き込まれると、それは提案の材料となる。

課題を見つけて、解決策を練る。今よりも、より良いものにするための工夫と吟味。それを、ことばにしてみる。おせっかいにならないくらいにね。アドバイスじゃなくて、カジュアルに。「こういうのってどう?」という感じで。

それは、とあるプロジェクトでも、「場」づくりでも、一対一の対話でも。一つの提案で、ときめくきっかけが生まれるといい。インタビューと同じように、提案もまたギフトになり得る。今よりもちょっぴり爽やかな未来を提示すること。こころが踊れば、きっとまた「会いたい」と思ってもらえる。



「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。