見出し画像

好きな人でいっぱいの日

ワタナベアニさんをインタビューした記事をまとめている只中に時計の針は0時を迎えた。妻が「おめでとう」と言った。今日はぼくが生まれた日だった。

尊敬する人の言葉をまとめながらこの日を迎えることができたことは、とても幸せな体験だった。しばらくしてメールが届く。アニさんからだった。そこには祝福の言葉が添えられていてた。ぼく(なんか)に対しても心遣いをしてくれるその繊細さに恐縮しつつ、同時に「素敵だなぁ」と思った。「こういう人でありたい」と思える人に出会えることは人生の財産である。

目が覚めるとリビングのテーブルの上にプレゼントとメッセージカードが置かれていた。妻の娘からだった。

車に乗って丘を走る。助手席には妻が乗っている。店に入ると広沢タダシさんがいた。ぼくたちはそこで食事をしながら、これからのことについて語り合った。広沢さんはぼくに本を贈ってくれた。それは詩人の本だった。

先週、ぼくは広沢さんの誕生日に哲学の本を贈ったところだった。ぼくは二冊買って、どちらかを選んでもらった。一冊は広沢さんに、もう一冊は自分に。どちらも読みたい本だから、「読み終えたら交換しましょう」と言って笑った。今回は広沢さんが本を二冊用意していた。それだけにこれから何が起こるのかがわかってぼくたちは笑った。祝いの度に、ぼくたちは本を贈り合う。

ぼくの茶道の先生である陽子さんが、お肉とケーキを持って家に来てくれた。陽子さん、それから妻と娘、二匹の犬と一緒に夜を過ごした。Night Songsでは広沢さんがライブ配信していて、この日の最後の曲は『彗星の尾っぽにつかまって』だった。

電話が鳴った。千原徹也さんからだった。千原さんのインタビューした文章を実際に形にするためのことを話した。考えてみると、千原さんがれもんらいふを立ち上げた年齢に今日ぼくはなったのである。とてもうれしかった。大切なプロジェクトを一緒にさせてもらえること。それから、今日から先のこと。

最高の一日だった。

みなさん、ありがとうございます。この日記には大好きな人の名前でいっぱいになりました。

ぼくはね、がんばるよ。

これからもよろしくお願いします。


「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。