タンゴ
映画「タンゴ」
1993年のフランス映画です。
題名はタンゴですが、踊りの映画じゃありません。
冒頭、あるパイロットがいます。
奥さん浮気してるんです。旦那が空の上にいる間、地上で浮気相手とベッドの上にいるの。
結婚記念日、旦那が奥さんを飛行に誘うんです。奥さんのシートベルト、ハサミで切ってあった。奥さんそのまま落ちちゃう。
このシーン、紙芝居をみているように、たんたんと描いてるんです。あまりに、あっけらかんと奥さん落ちちゃう。
映画は冒頭で決まりますね。
この映画は喜劇なんです。
パイロットは、判事が裏で手をまわしてくれたおかげで、無罪になるんですね。
またあるところで、浮気者の男がいるんですが、当然奥さんに愛想つかされ、捨てられちゃうんですね。浮気者の男は、叔父に相談するんですが、この叔父いうのがパイロットを無罪にした判事なんです。「彼女が死んでくれないかな」と相談するんです。
そこで判事、パイロットを脅して、この計画に加担させるんです。
3人の旅が始まるんですね。
3人がレストランにいると、隣のカップルが目にはいる。いい女なんですね。
3人は「なんであんな男と付き合ってるんだ」「浮気してそうな男だ」いうようなことを想像で言いあってるんです。
男はこういう会話するでしょ。
「もし浮気してるなら彼女が撃ち殺すさ」言うと、女、拳銃とりだし本当に男を撃っちゃう。
冒頭のパイロットのシーンといい、レストランのシーンといい、監督の小話をつなぎあわせ、ストーリーをつけて、完成させた作品ですね。
監督はフランス出身のパトリス・ルコントです。男を描くのも女を描くのもうまい監督ですね。
男のもっているバカバカしさ、弱さ、男だけがもつ哲学が描かれています。
3人の男がタンゴのパートナーを探すロードムービーですね。
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