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サムライ

映画「サムライ」
1967年のフランス映画です。

監督はジャン=ピエール・メルヴィルです。フランス映画を支えてきた監督ですね。

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ひとりの殺し屋の男が主人公です。
演じるのはアラン・ドロンです。
フランス映画に輝く星ですね。

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アラン・ドロン演じる殺し屋は確実に淡々と仕事をこなしていく男なんですね。そんな男が部屋に小鳥を飼ってるんです。男のキャラクターを観客に近づける演出ですよね。


男は、いつものように確実にナイトクラブのオーナーを始末するんだけど、クラブに出ていた女性ピアニストに顔を見られてしまうんですね。

そして後日、男は警察から面通しに呼ばれるんです。ところが女性ピアニストは「犯人はこの男ではない」と、警察に言うんですね。
男は助かるんです。

そして、また殺しの依頼をうける男。今度のターゲットはあの女性ピアニストだった。


前編、青い色調で構成され、この男の世界を表現してます。白黒映画の印象をうけるくらいの、おさえた色調です。

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また、男はよく歩くんですね。裏路地、階段、よく歩くシーンがでてきます。直角に歩く。

階段のシーン、部屋のシーンでも直線を基調とした画が多いです。曲線に比べて直線は冷たい印象を与えますね。これも監督のねらいですね。

一番印象にのこっているのは、アラン・ドロンの無駄のない動き、仕草です。
トレンチコートを羽織る動き、拳銃のあつかいかた、帽子をさわる仕草。

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動きが無駄なく、綺麗なんですね。この映画の、そしてキャラクターのトーンを表していますね。

ジャン=ピエール・メルヴィル監督の計算された画面づくりですね。


ぼくたちの国、日本の武士道が、遠く離れたフランスの監督を惹きつけたんですね。

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