【しくじり先生】整体師として独立開業してから今までの失敗

独立してからはや6年くらいになります。
様々な失敗をしてきました。
たくさんの方にご迷惑をおかけしてきました。
今回は懺悔と共に過去の失敗を振り返っていこうと思います。
これから独立を検討されておられる方は
僕と同じ落とし穴に落ちないよう事前に知っておいてください!

1、知識・技術力不足

なんといっても1番最初に痛感し、心が折れそうになったのが、この知識・技術不足です。
独立前は整骨院、外科や整形外科でも勤務し
ドクターの考えも近くで勉強させてもらいながら
レントゲン、MRI画像も数千枚見てきました。
セミナーにも通い詰めて独立前だけでも1000万まではかかっていなかったと思いますが、費用と時間をかけて学び
病院に来院された患者さんの痛みや痺れには対応できるようになったので自信を持って独立開業をスタートしました。

しかし、スタートしてみると、全く手も足も出せないくらい症状が重たい人が来たり、治療を繰り返しても全然改善しないということが続きました。
保険が使える整骨院や病院にくる方と
1万円払ってでも治したい!と考えて整体院に来院される方は
悩みも症状も大きく違いました。

治せないことがとてもショックで悔しくて、そして一回1万円という高単価にもかかわらず
結果として改善できないという申し訳なさで
誇張なしに、自分に存在価値はない、死にたいくらいに思っていました。

ただ、苦しいながらも乗り越えることができたのは、自己投資をやめなかったからです。

ご遺体を解剖させていただいたり、いろんな文献を読んだり、様々なセミナーに通い詰めて
今まで治せた人はどんな人で、なぜ治ったのか
治らなかった人はどんな人で、なぜ治らなかったのか
その原因を明確に自分の中で言語化することができるようになりました。

これは今のフランチャイズにも生きていて
加盟店の方に提供しているコンテンツも少しお見せすると
うちではこんな腰痛チャートを作って学んでいただいています。

これは学習用の穴あき問題ですが、これによって
明確に治せる人、治せない人を大別し
適切な選択肢を提供できるようになりました。

極端な話、今は治せる人だけに通院をお勧めするので
通っているけど改善しないとか、期待を裏切ってしまう
ということは無くなりました。

あそこで立ち止まらなくて本当に良かったと強く思います。


2、お金だけを追い求めたこと

これも独立当初のことです。
結論から言うと
目標売上超えたらなんのために頑張っているかわからなくなった。
と言うことなのですが、ちょっと背景がありますのでそこから…

そもそもの独立を決めたきっかけは
勤務していた整形外科での
ドクターや同じ立場のセラピストとの治療理念の大きな違いでした。
来た人の痛みや痺れをとって日常を取り戻すためにやれることはなんでもやりたかった自分と
保険診療の範囲内で、みんなができて決まったことだけをこなして患者さんを効率よく回す病院側
どうしても自分はその考えが許せず
あるとき、方針に従えないなら辞めてくれと言われて
ブチギレてその日のうちに退職をしました。

そんな復讐心からの独立開業だったので
地域の患者さんのためにとか、社会貢献をしていきたい
みたいな想いはほんの数%しかなく
『病院ぶっ潰してえ!見返してえ!』がモチベーションでした。

同じ立場だったセラピストの上司達には
お前は独立しても無理だ。そんな甘いものじゃない。
など、独立したこともないのにぐちぐち言われていたのも悔しくて
全員分の給料を1ヶ月で稼いでやろうと決めました。

そのときセラピストは8人いて、月給は平均25万程度です。
8人×25万=180万を稼げば、自分の中で勝った気分になって見返すことができると思っていました。
なので最初の目標はただただ180万を売上げるということでした。

まあ1年くらいかかるかなと思っていました。
でも蓋を開けてみたら独立して5ヶ月目で
売上180万円を達成してしまいました。

売上が上がるのは良いことなのですが
ぼくの場合は復讐心、ネガティブなエネルギーだけで突き進んできたので
目標を達成した時の達成感と一緒に
あれ、何やってるんだろうと言う空虚な感覚に襲われ
急にエネルギーがなくなりました。

毎月2万枚配っていたチラシ配りもやめて
一番大切にしないといけない患者さんの対応も雑になり
予約を取り間違ったり、治療中に中にウトウトする事も多かったです。

当然、自然と患者さんは離れていき
回数券の消化が終わったタイミングでいなくなり
安定的な経営とは言えない形になってしまいました。

ネガティブな感情は、エネルギーとしてとても強いと思っています。
加盟店の方もどこかドス黒い感情があって
お金のためにスタートするのもそれは良いと思います。

ただ、ちゃんと心の底に
患者さんに喜んでもらいたい。地域社会に貢献していきたい。
という想いがないと、長続きはしないのではないかと思っています。
持って2年〜3年くらいでしょうか。

ぼくはある経営者とお会いしたときに
社会貢献の大切さをお伝えいただき
今は全国47都道府県全てに店舗展開することを最低限の目標にしています。
慢性治療のインフラを作りたい!と思って行動する1歩と
180万を稼いで見返したい!と思って行動する1歩は大きく違う
ことを
今は強く実感しています。

最初から地域貢献を主眼において行動できていれば
もっと早く、大きな成果を出せていたのではないかとも思っているので
この辺りもぜひ参考になさってください。


3、マルチ商法の罠

売上も安定してきて、自由な時間も出てきたときに
やってしまった失敗がネットワークビジネス、いわゆるマルチ商法にハマりかけたことです。
そんなの自分はやらないよ。と思う方もいるかと思いますが
お金ができてきて、時間も増えてきた、でも将来の不安はちょっとある。
くらいの時にコロッとハマるのがネットワークビジネスです。
これも失敗だったので赤裸々にお話しします。

独立してから1年半くらい経った頃
収入も安定してきて子供も産まれ順調に動いていましたが
人間暇になるとろくなことがありません。
自分の知らない世界の変なうまい話が魅力的に思えてしまいます。

ぼくが関わったのは大企業とかにあるような福利厚生を
個人でも受けられるようにしていこうと活動している団体で
広めていくためにMLM(マルチレベルマーケティング)と言われる
世間的に言えばマルチ商法で増やしていくようなものでした。

自分の紹介者からさらに紹介者が増えていけば
不労所得が得られますよ。といったやつですね。

まあ実を言うと、ぼくはMLMと言うやり方自体は
流通コストを下げたり、コミュニティを形成すると言う意味で
マーケティングの手法としては悪くないと思っています。

ただ、そこは中でやっていることが結構えぐくて
自分の目標ポイントを達成するために
身銭を切っていたり、無理やり入会させたりといったことをしていました。
知らないまま仕組みだけ聞いてぼくも関わっていた頃
友人や親戚を入会させてしまい
その中身を知ってぼくは熱が覚めてしまったので
結局入会してくれた人も成果には繋がらず、信頼を大きく失うことになってしまいました。

自分の事業に集中し
本当にいいものを自分が作って販売していくことの大切さと
失った信頼を取り戻すことがいかに難しいかを身をもって知りました。


まとめ

と、いうことで
過去の失敗と乗り越えた方法でした。
小さなところでは事業として考えてももっともっと多くの失敗をしていて
たくさんのお金と信頼もあるのですが、大きくはこの3つです。

意外と共通して陥りやすい失敗かもしれませんので
これから独立を検討されておられる方は、本当に気をつけてください。

ちなみに、こういった失敗に陥らないよう
フォローし続けてもらえるのもフランチャイズのいいところなので
整体院フランチャイズシステムもぜひご検討ください(急な宣伝)

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