【セミナー開催ノウハウ】セミナー講師は参加者に平等に接してはならない

始めに質問ですが、
皆さんはセミナーに参加者する側でしょうか?
それとも、セミナーを主催する側でしょうか?

もちろん、どちらもあるという人も
中にはいると思います。

そして、今日はセミナーを主催する側としてのノウハウを
お伝えしていきたいと思います。


まずはじめに、こんなエピソードがありました。

先日、セミナーを主催した際に、
14時開始のセミナーに30名くらいが参加しましたが、
その中で5名くらいが遅刻して参加しました。

そして、最も遅く来た人は40分ほど遅れてきて、
さらには、早退するという強者も!?

セミナーを主催したことのある方はわかると思いますが、
遅刻してきた参加者の対応は結構難しい部分があったりします。

というのも、セミナー開催は、
ある意味一つの作品を作っているという感じで開催しているので、
そういった方に場を乱されるような場合にはちょっと迷惑なこともあります。
(ちなみに、それは主催者側の都合であり、参加者には関係ないことですが。)

僕も参加者側の立場でセミナー参加した際に、
まれに遅刻することはあるので(滅多にありませんが)、
それを良い悪い言うつもりはありません。

お客様の都合まではこちらは踏み込めないというのも
あります。

しかし、主催者側としては大きな影響をうけることもあるので、
そういった方の対処法に苦慮することも少なくないでしょう。

では、
セミナーを主催する側として
そういうお客さんに対してどのように対応すればよいのでしょうか?



◆講師の立場でどう対応すべきか?


そもそも、セミナーに参加する人それぞれの
「やる気度合い」はまちまちだ。

熱心な人もいれば、
遅刻してきて後ろでふんぞり返っているような人もいる。

さらには、これは心理的な観点からだが、
後ろの席ほど講師の眼が届きにくく、
さらに気が散りやすいということもある。

なので、セミナーが少しでもつまらないと
スマホをいじりだす参加者もおり、
相対的に後方の人ほどその傾向がある。

反対に、前列の参加者ほど真剣な気持ちで臨み、
話を真剣に聞いてくれる。

そんな中で、遅刻してくる人がいると
講師だけでなく参加者の気が散ることもある。

では、そういった場面で講師とて
どういった態度を取るべきか?

それは、セミナーに熱心に参加している方に
集中して提供する気持ちで行うことだ。

極端に言えば、
遅刻してくる人は、その後は「無視」しても良いくらいなのだ。
(無視というのは言葉のあやで、注意を向けないという意味。)

有名なパレートの法則(2対8の法則)があるが、
本当に熱心な2割の人に自分が伝えたいことを伝えて
何か持ち帰ってもらうことに専念する。

セミナーで何かセールスする場合でも
そういった方に的を絞って話す。

そうした方が、結果としてそういった方の満足度が上がり
セミナーの成果も上がりやすくなるのだ。


常識的には、
講師の立場としては皆に平等に接しないといけないように感じるが、
そんなことは無い。

参加者の態度がまちまちなのであれば、
講師の態度もまちまちであって構わないのだ。

会場のその場にいれば話は聞こえるので、
コンテンツの提供は誰でも同じように受けることは出来る。

そのうえで、熱心に聞く、聞かないは
参加者本人次第である。


ちなみに、先日開催したセミナーでも
熱心な方に集中して内容を提供したが、
最後まで残って話を聞いてくれた方は
「今日の内容は今の自分に本当に当てはまっていたので、
 もっと詳しく話を聞きたいと感じました」

と言っていただけた。


皆に100%伝えるというのは理想ではあるし、
セミナーの熟練度が低いから皆に伝わらないのだと言われれば
送かもしれない。

しかし、すべての人に100%伝えることが無理なのであれば、
少数の熱心な人にだけでも100%伝えた方が結果として良い結果が
得られるものだ。



◆遅刻してくる人への対処法


さらに言うと、
一定時間以上遅刻してくる人は
会場に入れないというのも一つの方法である。

その際には、
事前の案内でその旨を告知しておく必要はあるが、
そうすることで遅刻してくる参加者を排除することが出来る。

一人でも多くの人に聞いてもらいたい、ということもあるが、
それよりも、遅れてくる参加者に対して注意がそれたり、
場を乱されることによる影響の方が大きい。

熱心な参加者を守るという意味でも、
この方法も良いと思う。



◆ネガティブな参加者への対応


セミナーでは、その内容が合う人、
あまり合わない人は当然でてくる。

むしろ、万人に「すごくよかった」と思ってもらえるものはほぼ不可能で、
万人受けを狙うと逆に内容が薄くなりがちだ。

ほとんどの参加者が退屈してしまうような
あまりにニッチな内容は避けるべきだが、
特定の人に刺さるようにエッジをたてた方が良い
内容は鋭くなる。

また、セミナーの集客の時点で、
興味を持たない人が入り込まないような集客方法を
講じておくことも大事なことだ。


大事なことは、
「ターゲットを明確にする」
「目的を明確にする」
ことだ。



以上のように、セミナー開催においては、
講師は参加者に平等に接するのではなく、
特定の熱心な人に集中して、熱意を向けて伝えることで
より良いものとなる、ということをぜひ実践いただければと思います。


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