フリーランスに向いてる人、向いてない人
2018年2月からフリーランスになり、7月からエンジニアとして常駐案件をいただいています。フリーランスエンジニア歴、2年目に突入しました。技術はまだまだありませんが、自分がエンジニアになったことをきっかけにWeb制作やソフト制作の依頼もちょこちょこいただくようになりました。
で、実はフリーランスになるのは2回目でして、1回目は2014年から2年ほどやってました。そのときはコーチング(僕の場合は主にキャリアについて相談にのる仕事)をしていました。
フリーランスを何度かやっていると周りにいる人もフリーランスや経営者が増えるようになり、そういった人たちと一緒に過ごすことが増えました。
気になるのは「なぜ独立しようと思ったのか」ということと、「どんなことから始めたのか」ということで、色んな人に独立した理由、きっかけ、初動を聞いてきました。
と同時に、僕が独立したことを聞いて、「自分も独立したい!」という相談を受けることも増えました。おもしろいアイデアを持っている人がたくさんいるので、純粋に応援したいな、と思える人ばかりでした。
で、この「既に独立している人」と「これから独立したいと考えている人」の間には、大きな溝があるな、と思ったんですね。
両者を見ていて、そして自分自身を振り返ってみて気づいた「フリーランス(独立)に向いている人、向いてない人」がおぼろげながら見えてきました。
それは、「独立していなくても、アイデアの実現に向けて既に動いているかどうか」ということです。
つまり、既に動いているなら、フリーランス(独立)に向いてる、そうでないなら向いてない、ということです。
最近会社がうまくいってる友人のYくんは、独立する前からヒッチハイクをしながら写真撮影をしたり、Webサイトを制作したり、という活動をしていました。またイベントを開催して集客力を着実に身につけていました。
そういった経験が積み重なり、独立してからも順調に会社を成長させることができています。今では有名なイベントを自主開催するようになっています。
僕自身も、コーチングで独立する前の会社員時代から、平日の夜や土日は人の相談に乗りまくってました。資格は持っていないのですが20代の若者を中心にキャリアの相談にひたすら乗り、経験値を貯めていきました。おそらく1000人以上は相談に乗ったんじゃないかな、と思います。
反対に、「こんなアイデアがあるんだけどどう思う?」とずっと相談してくる友人がいます。自分が興味のあること、最近流行していること、今後大きな流れがきそうなこと。そういったことと絡めて、事業アイデアを僕に提案してきます。
確かに、どれもおもしろそうですし、やってみてうまくいくかもしれないな、と思うこともあります。一緒にできたら楽しいだろうな、とも思います。
で、僕もノリノリで聞くわけです。
「そのアイデアの実現に向けて、今なにをやってるの?」と。
その小さな一歩から、どうやって発展させていくか、を一緒に考えたいわけです。でも、友人は、その小さな一歩すら踏み出していない。
たとえばこの前は「ある機械を購入して、動画と絡めてこんなことをしたい!」というアイデアを話してました。
でも彼はその機械を持っていませんでした。触ったこともないらしいです。で、僕がその場でAmazonで検索したら、数千円あれば買えるものばかりでした。
「これ、数千円で買えるやん、何で買わへんの?」と聞いてみたところ、「それを買ってもアイデアの実現性が低いから…まだ買う必要がないかなと思って…」とのこと。
もうこの時点で彼は独立に向いてないな、と思いますし、実際にそう言いました。
確かにアイデアは初期段階では実現性に欠けるかもしれません。でも、実際に小さく動かすことで、どんどん具体的になってくるんです。であれば、まずは買ってみる、そして仕入れた値段以上の対価を得るために何か動いてみる。
たとえばその機械を購入して、「動かしてみたいけど買うほどでもない、1回か2回使えたらいいかな」という人向けにレンタルしてみる、とかから始めてもいいと思うんです。
それを伝えると「でもそんなビジネスでうまくいくとは思えないから…」とかなり渋ってました。
僕も、そのレンタルビジネスがずっとうまくいくとは思っていません。でもここで大切なことは、「実際に自分の行動で、ビジネスを一回転させる」ということなんです。
仕入れ、広告、営業、販売、代金回収、アフターフォロー、そういったビジネスにおける行動を一通り経験することってめちゃくちゃ大事です。しかも会社員である今のうちにできることから始めていけるわけです。
ここでは金額や将来の発展性ではなく、まずは「0から1になるフェーズを経験する」ということです。
会社員はビジネスの全体像のうち一部しか担うことができません。しかし独立するということは、最初はそのすべてを自分が担う必要があります。経験したからこそ、誰かに任せるという切り離し方ができるわけです。
大きなリスクを取る必要もない、できることからやればいい、でもやらないというのは「やり方を知らない」のではなく「やらない理由を用意することで独立できない自分を自己正当化している」だけです。
もし自分が「将来独立したい!」「フリーランスになりたい!」と思っているのに、何も行動できていないとしたら考え直した方がいいです。
勉強するだけ、もNGです。勉強はビジネスではありません。その学んだことを活かして、誰かにサービスを提供する、ということをして初めて「独立に向けた行動」と捉えることができます。
独立するということは選択肢を自由に選ぶことができる分、自分が動かないと誰も動かしてくれません。自主的に動けるかどうか、今のうちに振り返ってみましょう。
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