欠乏感から充実感へのシフトチェンジ

おはようございます。
朝からネガティブ長文失礼します。

昔、心理学の勉強にハマってたとき、
こんなことを知ることができました。


人は、
充実感を広げるために、誰かに伝える
欠乏感を埋めるために、何かを生み出す


「笑い」が充実している(と思っている)
「お金」が欠乏している(と思っている)
というのが僕のキーワード。

昔から僕と仲良くなる友達はボケタイプが多く、
あまり自分から発言しないツッコミタイプの僕としては
すごく楽しい時間を過ごしてきた、という思いが強いんです。
ゲラだということもあり、笑うことがすごい好きで、
毎日お笑いのこと、おもしろいことを考えるのが楽しいんです。

一方、小さいころからずっとお金はありませんでした。
両親は飲食店を営んでいて、
阪神大震災で店が半壊したときから
お金に苦労する生活になりました。
一番印象に残っているのが、クリスマスプレゼント。

今までは「ドラゴンクエスト」などのゲームソフトだったんですけど、
地震のあった年は「ドラゴンクエストの文房具」でした。

子どもながらに、
「あ、うちって貧乏なんや」
って思ったことを覚えています。

両親はいつもお金のことでケンカするようになり、
実家の居心地がすごく悪くなりました。

あー、お金がないって嫌やなー、と小学生の頃から思い続けています。


で、自分の人生が充実感でいっぱいなのか、
欠乏感でいっぱいなのかによって、
どっちかを軸にして生きているわけなんです。
僕は完全に欠乏感タイプでした。

「世の中にはおもしろいことがいっぱいあるから広めたい!」
という思いがあるんですが、それよりも
「お金がないからなんとかして稼ぎたい!」
という思いがめちゃくちゃ強い。

でもいわゆる営業タイプではなく、
集客をがんばるという発想もなかったので、
がんばっていろいろ挑戦はしてみるものの、
ことごとく失敗してきました。
ちょっとグレーなことを試したりもしましたが、
自分が稼げるイメージをまったく持つことができませんでした。

挑戦と失敗を繰り返した結果、
・転職5回
・独立2回
というフラフラしたキャリアになってしまいました。

自分がどんな仕事をしていけばいいのか、
もっと言うとどんな人生を送っていけばいいのか、
精神的に路頭に迷っている状態です。

ここまでが、現状の話。

で、昨日なんですが、
車を運転しているときに

「選択肢を絞れ」

というフレーズが思い浮かびました。
思わず、「それや!」とひとりで叫んでました(恥ずかしい)。

お金って、いろんな解釈をすることができるじゃないですか。
良いもの・悪いものっていうざっくりしたイメージもあるし、
人によっては夢や希望に必要なもの、
富みや権力の象徴、
ただの交換券…などなど、
いろんな表現があるでしょう。

僕にとってお金は、
「選択肢」
だと思ったんですね。

お金があると選べる、
お金がないと選べない、
とずっと思ってました。

実家が貧乏になってから、
「選択肢が減った」
と感じていたんだと思います。

お金がないから、
ゲームソフトという選択肢が減った。

お金がないから、
遊びに行ける場所という選択肢が減った。

お金がないから、
勉強しろと親にうるさく言われるようになった。
(勉強以外の選択肢が減った)

お金がないから、
「お父さんみたいに、ひとつのことしかできへん人間になったらあかんで」
と言われるようになった。
(何かに没頭するという選択肢が減った)
(選択肢を広げることが”善”と思うようになった)

などなど、自分の中でいろんなことが結びつきました。

僕の欠乏感は、
「お金がない」
ではなく、
「選択肢がない」
だったんです。

そして、それが軸になっている。
欠乏感を埋めたくなるので、
選択肢を生み出したくなる。

「他の選択肢を選んでいる」
ということで、心のスキマを埋めるような人生でした。

好きな教科を絞るのではなく、
万遍なく平均点~80点を取る。

高校時代、好きな子と付き合っては別れる、
また違う子と付き合っては別れる、
ということを繰り返す。

大学時代、バイトが長続きせず、
4年間で7つ経験する。

社会人になってからも、
転職や独立を繰り返し、
副業を試すもうまくいかず、
長年付き合った彼女がいても浮気をしたり、
結婚後も不倫をしたり、
借金ができたりと、
クズみたいな人間に陥る。

何かひとつ(あるいは少数)に絞れない自分が嫌で、
でも絞ることも嫌で、
「俺はいろんな選択肢をもってるんや!」
と心のどっかで思ってて、
それを実現したいことだけで生きてきました。

その結果、人生が破綻しました。

一時、無職になり、お金も底をつき、
ご飯を食べることができず、
原因不明の意識喪失で倒れました。

目覚めてから救急車を呼んで病院に行くも、
健康保険に入ってなかったので10割負担。

そのときは両親から勘当されていて、
数年間連絡をとっていなかったのですが、
お金を借りるべく決死の思いで電話し、
ボロクソに怒られながら助けてもらいました。

その後、昔からお世話になっている社長に拾っていただき、
今の会社で仕事をしている、という流れになっています。

そこからは何かに挑戦したりとか、
自分のことを大きく見せようとアピールしたりとか、
無理に選択肢を広げようとすることなく、
コツコツと日々を積み重ねてきました。

とはいえ、自分の欠乏感が消えることはありません。
ずっと「このままでいいんかな?」という思いが消えず、
何か選択肢を広げようともやもやしているところでした。

そんな中の
「選択肢を絞れ」
というメッセージ。

それを思いついてから、
色んな過去がフラッシュバックしたんですが、
思い返してみると、何かうまくいったときは
選択肢を絞っていたとき、でした。

中学3年のとき、下位10%から上位10%に成績が伸びたこと。
(勉強法を絞った)

大学でサッカーをしていたとき、
関西大会で優勝したり個人賞をもらったりしたこと。
(トレーニング方法を2つに絞った)

身長183cmで体重90kg台→60kg台にダイエットできたこと。
(本当に食べたいものだけに絞った)

などなど…

成功体験は少ないんですが、うまくいった理由はどれも
「選択肢を絞ったから」
だったと感じています。

欠乏感に基づいて、
ないものを埋めようと、
選択肢がないから増やそうと、
そういった動機で行動すると、
一瞬はうまくいくんですが
中長期的には必ず下降してきました。

なので、これからはまず
「選択肢を絞る」
ということを徹底する。

で、自分の人生の軸を
欠乏感から充実感にシフトする。

つまり、僕でいうと「笑い」を軸に生きる、ということです。

世の中にはおもしろいことがいっぱいあって、
それをみんなにも知ってほしい。
自分がおもしろい人間だと証明したいのではなく、
周りにあるおもしろさを見つけていきたい。

そういった動機で日々生きる。

それでいいんや、
そうやって生きていいんや、
と自分に許可を与えられた気分です。

いま取り組んでいる社労士の勉強も、
・社労士以外の資格は考えない
・勉強方法も絞る
・勉強する過程で、こんな考え方があるんや!というおもしろさを見つける
というスタンスで取り組んでいきたいと思います。

まだ何か目に見えてうまくいってることがあるわけではないですが、
生き方が定まってすっきりしましたよ、
という共有をするためだけに、
長々と書いてみました。

お付き合いありがとうございます、
これからもよろしくお願いいたします。

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