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アラサーがYouTubeに猛烈にのめり込み、それを仕事にするようになるまで

「YouTuber」「芸能人がYouTube進出」「YouTubeのビジネス活用」…
昨今、そんな言葉を聞く機会がとても増えました。

特にここ一年ほど、まわりの知人や友人、同じ業界の方々を中心に、YouTubeに関心を持つ大人が本当に増えたように思います。

軽く自己紹介をさせていただくと、YouTubeやSNSの企画やプロデューサーなどをさせていただいているエンタメ好きの29歳です。今はFIREBUGという会社で芸能人やインフルエンサーの方のYouTubeチャンネルの立ち上げや企画などを行なっており、以前はC Channelという会社でYouTube事業の立ち上げなどを行なっていたりしました。

そんな僕もYouTubeに仕事で関わるようになりまだ三年半ほどですが、2019年からの変化は本当にめまぐるしく、ここ一年は芸能人・スポーツ選手などのYouTube進出はもちろんのこと、旧来のYouTubeにはあまり無い、様々なジャンルが花開きました。
※細かいトレンドの解説や分析などは今回は割愛させていただきます(下記まいんさんの記事がよくまとまっているので、そちらをご覧ください)

そんな昨今もふまえ、今回は業界の端くれのアラサーサラリーマンから見たYouTubeの面白さや可能性を語っていければと思います。

きっかけ

今となっては、まわりの同年代を中心に「同世代の中では、YouTubeに詳しい人」として相談される機会も増えましたが、3年半前の夏くらいまで、YouTuberと聞いても「HIKAKIN」「バイリンガール」「はじめしゃちょー」「ヒカル」くらいしか知らないくらい、何もわからない状態でした。

当時の自分にとって、YouTuberは若者世代を中心に流行りつつはあるけど、メジャーでは無い、自分の世代には関係のないものだと思っていました。むしろ、なんなら「若い人がよくわけのわからないことをやっている」とすら思っていたものです。

そんな中、前職C Channelで新規事業のプランを何にしようかと考えていた僕は、たまたまUUUMという会社が上場したことを知りました。
名前は聞いたことのある、「YouTuberの会社」です。

同じ「動画」という軸でうまくいっている会社があることは、当時の全然色を伸ばすための事業を考えていた身として、とても勇気をもらいました。

YouTuberには全く興味が無かったものの、ビジネスの観点でUUUMという会社へ興味を持ちました。
それが僕が最初にYouTubeに興味を持ったきっかけです。

そこからというもの、UUUMという会社のビジネス構造や、YouTuberというタレントの収益や事業活動、
YouTubeというプラットフォーム・マーケットのこと、
そして何よりそこで活躍するYouTuber1組1組、伸びている動画のこと。
その全てを、事細かに調べる日々が始まりました。

どんどんYouTuberにのめり込む日々

幸いなことに、一度興味を持ったら好奇心が止まらないタイプであることも相まって、
当初はビジネス的な興味から始まったそれも、次第に個々のタレントのルーツやSNSでの活動、それぞれのタレントの関係性、流行っている企画、関連するZ世代のカルチャーまで、昼夜を問わず夢中で調べる日々が続きました。

今振り返ってみても、それは本当に幸せで、夢中な時間でした。
YouTubeやYouTuber、そしてZ世代の圧倒的な可能性を当時ひしひしと感じたからです。

僕がYouTubeにハマった2017年の前半から2018年の頭にかけては、
・ヒカル・ラファエル・禁断ボーイズを中心としたNextStage勢の躍進とVALU事件
・TikTokや荒野行動の日本上陸
・AbemaTVの恋愛リアリティショーの流行の始まり
・草彅剛のYouTube進出
・Vine、MixChannelなどのインフルエンサーのYouTube進出
・VTuberの流行
など、様々なカルチャーが乱立した時期でしたが、話題の中心にはYouTubeがありました。今チャンネル登録者数の上位にいるYouTuberも、多くがこの時代に登録者数を大きく伸ばしていました。(もちろんこの期間だけではないですが)

当時26歳ミレニアル世代のど真ん中であった自分にとって、知れば知るほど、下の世代にはなんと広大で、可能性に満ちた世界が広がっているのだろうと衝撃を受けます。

そしてそんな想いは自らYouTube事業の立ち上げを行う中で、よりまざまざと感じることに。

YouTuberのすごさ

ヒアリングする中で、YouTuberたちはみんな以下のことを実行していました。(昨今は分業している例もありますが)
・自分自身を一つのブランドと見立てて、SNSなども含めて横断的にセルフプロデュースし続けること
・視聴者に受ける企画や編集を考え続け、日々数字に一喜一憂しながらも、PDCAを自ら高速で回し続けること
・自らの交友関係までをも全てコンテンツにし、たくましく伸ばしていくこと
・SNSやYouTubeのコメント欄などでファンの方と密にコミュニケーションを取ること
それらは紛れもないマーケティングやサービス精神の賜物でした。そしてそれと同時に、この分野で自分も何か役に立てないだろうか、そんな想いも強固なものになります。

そして、何より大きかったことは、同じ職場で近い距離にいた「ひよん」「和田さん」がYouTubeを通し、さらにスターになっていったことことです。

二人とも、元々持っていた自らのスペシャリティを活かし、C Channelのメディア力・制作力も相まって、YouTubeを通し、さらに発信力を高めていきました。

目の前で知人が成功していくことを見て、YouTubeによって人の人生が大きく変わっていくことを実感します。

タレントYouTubeの時代に

YouTubeのすごさに魅せられてしまった僕は、さらなる可能性を追求したいと思い、たくさんの機会をいただきお世話になった前職を辞め、外でフリーランスで活動しようとしました。その矢先、大学時代より10年来お世話になっている元MERYの社長で、現newnの代表取締役である中川綾太郎さんから声をかけていただくこととなります。

話を聞くと、「一般人のYouTuberが隆盛を極めたのちに、次は芸能人がYouTubeで活躍する時代が来る、なのでその領域を一緒に手伝ってくれないか」ということでした。

とてもありがたい話であった反面、正直なところ、当初の僕は懐疑的でした。
UUUMやVAZを始めとする、当時のYouTuber事務所は芸能人のYouTubeチャンネル運用を始めていましたが、一般人YouTuberに比べるとあまりうまくいってないように感じました。チャンネルを伸ばすという観点では一般人YouTuberに比べて難易度が高く、クリアしなければいけない問題がたくさんあったからです。

そして何より、当時の僕の心の中には、
「YouTuberは一般人がYouTubeを通して成功していく、その姿が視聴者に勇気を与えている」「YouTuberはやりたい人たちが自発的にやっていくものだ」
そんな私的な感情や思い込みもありました。

しかし、そうこうしているうちに2018年後半、カジサックさんと本田翼さんが立て続けに成功します。

そして皆さんご存知の通り、2019年から昨今にかけて、時が経つごとにその流れがどんどん加速しています。当初の僕の読みは完全に外れてしまいました。

各所の記事や考察にもある通り、
・ビジネス構造
・視聴者が「新しさ」を欲しがり続けること(企画だけでなく、どんな人が出てくるかも「新しさ」)
・旧来メディアのデジタル活用も進み、YouTubeだけでなく、テレビや雑誌、SNS含めてマルチメディアな時代になりつつあること
これらによって、これからも芸能人のYouTubeは盛り上がり続けることでしょう。

当初、「YouTuberといえば一般人」という気持ちが大きかった僕も、今となっては「芸能人だからこそできること」、それが既存のYouTuberたちにとってもスパイスとなり、コラボや企画を通し、さらにYouTubeが盛り上がっていることを日々感じています。

最後に

そして僕が所属しているFIREBUG、そしてその子会社のbuggy(こちらでは芸能人ではなく、若年のインフルエンサーを主に扱っている)も、このような大きな流れの中で、芸能人やインフルエンサーなどの著名人の方のYouTubeの支援をし続けています。

チャンネル登録者が大きく伸びたのは
芸能人ではよゐこさん、水嶋ヒロさん
インフルエンサーではよしあきさん/ミチさん
などなど。

これらを形作るFIREBUG/buggyの連合チームはスタートアップ・広告代理店・テレビ局・芸能事務所などなど、本当に個性豊かなバックグラウンドを持った、個々に強いメンバーが集まっています。

子会社buggyの代表・関根さんも綾太郎さんと並び、僕が特にお世話になっている方。365日飲み歩いているが、若年層領域や、新たなエンタメへの情熱が人一倍あり、時には叱咤激励されながらも、日々緊張感を持ってお仕事をさせていただいています。本当はその他メンバーも含めた全員を個別に紹介もしたいところですが、今回は割愛させていただきます。

2日ほど過ぎてしまいましたが、FIREBUGはちょうど2/24(月)で4周年を迎えました。もっともっとこの芸能人×YouTubeの領域を拡大していきたいですが、いかんせんまだまだ人が足りていない状況です。

デジタル領域にいる方、広告業界にいる方、エンタメ・マスコミ業界にいる方まで、様々な職種で幅広く人を募集しているので、このnoteを読んで、YouTubeに少しでも興味を持っていただいた方、エンタメで新たな挑戦をしてみたいと思った方は、ぜひ気軽にご連絡いただけると幸いです。



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