年賀状(2022年版)
毎年、版画で年賀状を作っている。
年々、年賀状の枚数を減らしている。
労力に対して披露する機会が少ないので、今年はスキャンして、デジタル化してnoteとTwitterへ投稿した。
*作り方
昔は紙で下書きをしていたが、配置、修正が手軽に出来ないので、2年前からiPadを使って、下書きを描くようになった。
画像サイズをハガキに合わせて、合わせトンボを簡単に打っておく。iPadの画面にトレーシング紙を当て、細いシャープペンを使って描いている。
木版へカーボン紙を使って、反転して写し取る。
ここはアナログ的に作る。
本来、iPadのデジタル下絵を紙に印刷したいが、原寸サイズで印刷する方法が確立されていない。
また、プリンタを持っていないので、印刷するときはPDFにして、コンビニにいく必要がある。
これもまた手間なので、妙なアナログ方法を駆使して写し取っている。
今後の課題としたい。
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今回は、黄色、濃い黄色、緑、赤、黒(線画)と5色刷りなので、5枚の板を用意。
各パーツごとにカーボン紙で写し取る。
この時に、合わせ位置を統一しておかなければ色ごとにズレてしまう。
刷るときにやりやすいように、左下角を合わせ位置にして、5枚写し取る。
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あとは彫刻刀でガリガリ彫っていく。
老眼なので拡大鏡が必須。
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5枚彫れたら、試し刷りをして、色を決めていく。
刷るときは、色味が薄くて面積が広いモノから。
色はあまり混ぜて作らない。刷っていくたびに色が減って、色味が変わってしまうので。
と、言いつつも、水の量でも変わるし、板に絵の具が馴染むと色のノリが変わってくる。
この辺の調整が難しい。
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年賀状は、家族、親戚に出すくらいなので、数十枚刷るぐらい。年々減らしてきた。
未(ひつじ)年から版画で年賀状を作っている。
なので、今年で7年目かと。
十二支コンプしたい気持ちだけが、モチベーションになっている。
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今年は、下書き自体は11月末にほぼ完成していたが、木版に転写したのはクリスマスであった。
今年は年内に刷り上がるのは無理かもと思いながら彫っていたが、なんとかギリギリ年内に投函出来た。
若い頃は、PCで年賀状を作ってプリンタで印刷していた。
けど、プリンタは年に一回しか使わないし、毎年インク詰まりを起こすし、インク代もバカにならないので、プリンタが壊れたのを機に版画に変えた。
子供が大きくなって、年賀状に出たがらなくなったコトも重なった。
版画で年賀状を出すのは、小学生の時分に、親の作り方を見様見真似で習得した。(両親はもう数十年も版画で年賀状を作っている。頭が上がらない。)
なので、我流なやり方で作っている。
年に一回しか彫らないので、あまり上手くもならない。
木版を彫っているときは「毎年、年末に何でこんな面倒なことしてるのか」と、自問自答している。
しかし、いざ出来てみると「よっしゃー!」ってなり嬉しい。
今回の5色は初めてだったが、思った以上に上手い出来栄えだった。多少ズレても、これも版画ならではの味になるだろうと思っていた。
版画を刷り、大掃除をして、正月が来る。
今年も無事に年賀状が出せた。
訃報があると、途切れてしまうので、親を含め叔父叔母には元気でいてもらいたい。
切にそう願い、彫っているところもあるかもしれない。
元気でいてくれてありがとう。
今年も無事に刷ることが出来ました。
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