倒れるまで働いても、心配してくれたのは同僚だけだった話
「ああそう、暑いもんなw」
と上司に笑われたのは熱中症の後で出社した日のこと。
私が働いてた工場はとにかく倉庫が暑かったんです。夏場は40℃を超えます。でも防虫の面で長袖勤務を指示され、仕事が忙しくて休憩も取れなかったんですよね。
「このままじゃ死ぬ!」そう思ってトイレの蛇口の水をがぶ飲みしてました。
そんなある日。
いつもより体が重い。身体がほてってる。汗をかかない。という状況でフラフラになったんです。
「ああ、たぶん熱中症だな。」
そう思った私はギリギリの健康状態で工場事務所に突入。体調が悪いので帰らしてくださいと8年勤めて初めて言いました。(当時はまだ入社8年目。)
現場の責任者と同僚に伝え帰宅。熱が39.7℃ありました。そのまま医者に行って点滴。熱中症だねとのこと。2日間休みました。
さすがに心配されるだろうなと思った私を待ってたのは厳しい意見。
上司からは笑われて、他の課の係長には「帰るまでに必ず連絡してくれよ。」との一言。
心配してくれたのは一緒に現場を支えてた同僚だけでした。
工場長や現場の責任者に話をしても、他の人に伝わってなかったのが悲しかったです。同時に「この会社はここまで報告や連絡ができないのか。」と事実がわかる手がかりになりました。
ここまでだとちょっと恨み言になっちゃいますね。まぁ、愚痴っぽい部分があるのも優しく受け止めてください。昔のことなのでね。
入社当時はこれでも現場が団結してたんです。それが、利益率が落ち始めてから人間関係がギクシャク。誰もが余裕なかったんですよ。
昼休憩。上司たちはずっと集まってスマホゲーム。後は寝てる人・パチンコや夜の話をしている人ばかり。
そこの仲間に入るのかーと思うと、ちょっと怖かったです。
そりゃ人生長いんでつらいことはたっぷりです。利益率が落ちていく工場の中にいたら全員腐っていきます。
でもね、人に優しくできなくなったら、自分のもっと大事なものを失ってる気がするんですよ。
地方は仕事の選択肢が限られます。今後はもっと選択肢が減ってくでしょう。そこで自分らしく働けるか。生きていけるか。そうやって悩む人増えてくるんじゃないかなぁ…。
ツイッター見てても無理してキラキラしたことを言ってる人が多く感じます。そんなキラキラしなくても、弱音を吐きつつ、ほどほどに働く選択肢もあるんですよ。
※余談ですがそれとは別でもう1回倒れてます。我慢しすぎる私にも問題があるんですよね。悩ましい…。
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