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地元で「棚田キャンプ」の企画が始まっていた|おめざブログ

自分にとっては当たり前だった場所が、誰かにとっては価値があった話。

自分は福岡県の田舎出身で、実家は田んぼと畑をもっている。山と山の間の川に沿った細い村で、田んぼは川沿いに棚田であった。村の家はどこも持っていて、家から小学校までの登校道にはずっと棚田が広がっていた。もっと言うと実家の隣にも3段くらいの小さな棚田がある。村の一部の地域は「日本の棚田100選」というものにも選ばれている。何が言いたいかというと、棚田は生まれたときから、全然、珍しい存在ではなかったのだ。

最近、中学校の同級生とオンライン飲み会をしたとき、村にあるキャンプ場がリニューアルして今は人気があることを知った。検索してみると、おしゃれになったホームページに、棚田でキャンプする企画が告知されていた。稲刈り後の棚田を期間限定で開放し、キャンプができるという。期間中は棚田のライトアップもされている。

棚田という生まれたときから見慣れた風景が、見慣れていない誰かにとっては価値があるんだということを、このとき実感した。「日本の棚田100選」というものがあって、それに選ばれるくらい美しい風景だと言われても、住んでいる自分からすればあまりピンとこない。道具さえあれば、実家の田んぼでキャンプできる自分からすれば、「そんなことでいいんだ」という感覚でした。

日曜日のおそい朝が始まりました。見慣れすぎて気付かない価値って、あるもんですね。



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