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30代未経験を内定に導いた転職ナレッジ 〜概要編・後編 求人の応募方法〜

初めまして!りょうたです。エンジニアになる決意をして勉強を開始してから約4ヶ月。無事にエンジニアとして転職することができました!
今回はそんな僕の体験談を交えながらどうやって転職をしたのか、そのナレッジをシェアしたいと思います!

今回は、概要編・後編では転職の求人応募の仕方・種類や30代が意識するべき考え方をお伝えします。
転職の考え方について知りたい方はぜひ概要編・前編 転職の考え方をご覧ください!

実践編では概要編での転職の考え方を持ってより具体的な面接の対策の仕方や、面接での受け答えについて僕の体験談を元にお話しいたします(後日公開予定)。

〜アジェンダ〜

・未経験が意識するべき転職の考え方
・転職の方法・種類
・30代以上の転職で意識すること

今回の記事の多くは転職の考え方や、実際にどうやって活動したか、面接で何を意識すべきかということに触れています。エンジニアとしての技術的な側面はここではあまり触れません。しかし、転職を考える人にとって、転職とは人生という道の中では通過点ではありますが、一つの目指すべきゴールでもあります。ゴールのことを知ることはこれからの勉強の仕方にも良い影響を与えると思いますので、ぜひ一度目を通していただければと思っています。

〜概要編・後編 求人の応募方法〜

〜序章〜

※こちらは前編でもご紹介した内容と一緒ですのでお読みいただいた方は飛ばしていただいて構いません。

今現在プログラミング界隈が非常に賑わってきているのを感じていて、未経験者や30代40代以上の方のチャレンジも珍しく無くなってきています。

ただ情報が非常に多く

・本当に転職できるの?
・どうやって勉強すればいいかわからない
・転職活動ってどうやるの?

など非常に多くの疑問があることと思います。そこで今回は、30代・完全異業種・未経験からのエンジニア転職に成功した体験をもとに転職における考え方や面接のやり方、企業の採用基準などのナレッジをシェアさせて頂いてぜひ参考にしていただければと思います。

ー りょうたってこんな人 ー

まずは筆者の簡単な自己紹介です。

プログラミングとは程遠い業界からの転職でした。エンジニアになる決意をしてから2019年8月に退社、同時にテックエキスパート (プログラミングスクール)に通い、10月半ばまでの約2ヶ月半、合計750hほどの勉強時間を確保。その後転職活動をして内定をいただくことができました。

ー 転職活動の戦績 ー
転職活動の戦績の内訳は以下の通りです。

・応募:19社(スクール紹介11社  直応募8社)
・1次面接10社(スクール紹介2社 直応募8社)
・2次面接・最終面接10社 一次面接通過率100%!
・お祈り連絡 2社 辞退 5社
内定3社(SES/受託 2社 自社1社)

戦績の良し悪しの判断は読者の方に委ねますが、事実として一次面接の通過率が100%であることお祈りメールが10社中2社のみであったことは僕にとっては大きな成果でした。

余談ですが僕が通ったスクールには転職サポートがついていて、卒業後に企業の求人をご紹介していただけました。しかし、受講生の数が非常に多くお断りの理由はほぼ「採用が充足したため」でした。これは客観的な事実ではありますが、より若い人を優先的に応募させているということもあるため、ここにおいては年齢の壁を感じました。その上でどうしたかは後述いたします。

それではここまでで僕の転職実績をご覧になって頂いたところで話を深堀していきたいと思います。
前半では求人の応募方法をエージェントと直応募に分けてご紹介します。それぞれのメリット・デメリットについても触れいますのでぜひご確認ください。
後半では30代が意識すべき転職の考え方について言及しています。

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〜求人への応募方法・エージェントとは?〜

ここからは求人への応募の方法についてお伝えしていこうかと思います。

現在転職の応募方法として大別すると2つあると思います。人材会社(エージェント)を使う、または、自分で直接企業に応募する事です。この章ではまずエージェントについてその仕組みや活用におけるメリット・デメリットをお伝えしようと思います。

ー エージェントとは ー
エージェントとはリクルートやマイナビ、dodaなどの人材会社が登録をすることで、担当者がつき、企業を紹介してくれるサービスです。転職経験がある方はお世話になった方も多いのではないでしょうか。(正確には上記人材会社はエージェントだけでなく媒体も扱っていますが今回媒体は割愛します)

僕は前職が人材派遣会社にいたこともあり、この制度は一通り理解しているので詳しくお伝えします。

ー エージェントの仕組み ー
エージェントを利用する上で、そのメリット・デメリットの把握は重要です。それを理解するためにもまずは簡単にエージェントの仕組みについて説明します。

エージェントとは求職者と企業の間にたち、企業側に人材を斡旋する事でその斡旋した報酬として代金を企業側から徴収します。そのため、基本的に求職者がお金を払って利用する事はありません(一部高収入人材むけサービスなどは求職者が払うケースもあります)。ちなみに、企業が求める人材の質や業界、人材会社各社によって若干変動しますが、大体採用者の理論年収の35%程度を手数料として企業から徴収するところが多いです。(結構高い!)

つまり、エージェントは企業に人材を紹介し入社が決まればお金がもらえるという事です。そのため、エージェントにとっては通常であればより多くの求職者の方を紹介した方がいいということになるため、一見すると求職者にとってはめちゃくちゃ紹介してもらえるしお金もかからないしメリットばっかりじゃん!と思われます。

でも実は落とし穴もあるんです・・・。

ー エージェントのメリット ー
では先にメリットをお伝えしましょう!

・基本的にお金がかからない
・面接対策が充実している(履歴書・職歴書のほか、自己分析にもアドバイスをくれたりする)
・企業とのやりとりを全て代わりにやってくれる(面接予定・辞退連絡など)
・選考の結果のフィードバックがもらえる
・年収や待遇の交渉をしてくれる
・一般的に求人の量が多い(登録すると未公開求人なども紹介してくれる)


ー 基本的にお金がかからない ー
お金がかからないのは先にお伝えした通りです。一部高職位向けのエージェントなどは求職者も課金するサービスなどもありますが、未経験エンジニアがお世話になるエージェントサービスではほぼ無料と思っていいでしょう。

ー 面接対策が充実している ー
まず、面接対策ですが特に独学やオンラインで勉強している方にとってはネックになるのではないでしょうか。なかなか本番さながらにロールプレイをしたり、書類添削をしてくれる人はいないケースが多いです。また、面接はマッチングなので、自分の想いを伝えられれば基本OKですが、やはり「面接のやり方」というのはあるもの。それを知っている知らないだと通過率も変わりますので、エージェントの面接対策はありがたいサービスの一つです。

ー 企業とのやりとりを全て代わりにやってくれる ー
次のメリットとして、企業との間に入ってくれることが挙げられます。代わりに全てやりとりをしてくれるため、こちらが直接企業と連絡を取り合う事はありません。これは転職活動中は地味に助かるサービスで、スケジュールのバッティングなどを防ぐ意味でも有効ですし、伝えづらい辞退も代わりに伝えてくれます。

ー 選考の結果のフィードバックがもらえる ー
選考結果のフィードバックがもらえることも大きなメリットの一つです。特にお祈り連絡の時。エージェントは紹介した方が不採用(採用もですが)だった場合、その理由を聞き、それを生かして次の求職者を紹介するので、自ずとフィードバックを聞いてくれることになります。特別な理由がない場合は教えてくれるので担当者と一緒になって次の面接対策に生かすことができます。直応募だと親切な企業は教えてくれますが、なかなか教えていただけないことも多いのでこちらもメリットとして大きいです。

ー 年収や待遇の交渉をしてくれる ー
こちらが伝えづらいことを代わりに伝えてくれると先に述べましたが、年収交渉や待遇交渉も同様です。直応募では内定が欲しいがためにあまり年収や待遇について伝えづらいのが現状です(本来はしっかり伝えるべきですが)。それを代わりに交渉してくれるので場合によっては想定よりも上がることも考えられます。これも嬉しいですね。

ー 一般的に求人の量が多い ー
そして特に大手人材会社は求人の数が圧倒的に多いです。また、今はIT業界に特化したエージェントさんもあるので、紹介する求人に困る事はありません。最近は未経験求人も増えてきているようです。
そもそも求人数が多いとなぜ良いかというと、「数多くの選択肢の中から選ぶことができる」からです。少ない母数の中で選ぼうとするとどうしても妥協しなければいけなかったり望むものがなかったりします。より多くの求人から自分に合うものをピックアップしてもらってさらに絞り込んでいくというのが望ましいですね。

ー エージェントのデメリット ー
では続いて気になるデメリットについてお伝えしていきます。

・担当者によってサービスにムラがある
・転職活動が長期化することがある
・自分が考えているキャリアプランとは違う求人を紹介されることがある

あれ?メリットより少ないしいいじゃん!と思いますよね?それがこのポイントを押さえておかないと、めちゃくちゃ後悔することになりかねないのでしっかり把握しておいて欲しいです!

ー 担当者によってサービスにムラがある ー
まず、担当者によってサービスにムラがあることについてはサービス業においては当然といえば当然です。その担当者の経験によって大きく質は変動します。デメリットの対策方法は後ほどまとめてお伝えしますので、ここではそうだよなーくらいの認識でいいです。

ー 転職活動が長期化することがある ー
転職活動の長期化についてはメリットの裏返しではありますが、企業と求職者の間にエージェントという第三者が入るため、どうしてもスピード感に欠けます。直応募の場合はお互いの対応が早ければ同じ週に何度もお会いすることも可能ですが、エージェントの場合は面接して選考結果を待って次の面接となると、間に1週間空いてしまうなどは往々にして起こります。急いでいる方にとってはデメリットになり得るでしょう。

ー 自分が考えているものと違う求人を紹介されることがある ー
一番の問題は最後のデメリットです。一行でさらっと「自分が考えているキャリアプランとは違う求人を紹介されることがある」と書いていますが、これは考えによってはめちゃくちゃやばいことです!これでこれから先のキャリアが閉ざされる可能性もないわけではありません。

エージェントの仕組みでお伝えした通り、エージェントのビジネスモデルとしてお金の動きは企業に人材を紹介することで企業からいただく、というものでしたね。よく考えてみてください・・・これ実は恐ろしい事実を含んでいて、「誰を紹介してもとりあえず入社が決まりさえすればいい」「求職者が望んでようが望んでなかろうが、どこかに就職すればお金が入る」とも言えるということです!

例えば未経験でエンジニア転職を目指していて、ファーストキャリアでしっかり開発ができるところがいいとエージェントに伝えたとします。でもエージェントはこう言います。

「なるほど。わかりました!でも実は未経験の方がいきなり開発に入れることって少ないんです。そこで提案なんですが、まずは簡単なテスターや改修作業のお仕事を選んでキャリアを積んではいかがですか?エンジニアは転職は珍しくありませんから1年ほどしっかりそこで学んでセカンドキャリアとして自分が本当に希望する会社を目指していくのも方法の一つですよ!(ニッコリ)」
「ああーそうなんだ!わかりました!」って言ってしまいそうですよね・・・
こうやって言葉巧みに誘導して志望する求人ではなく、採用になる確率が高い求人をエージェント都合で伝えてくることもあります。

確かに、上記の例では一理あります。一つの現実を突きつけているようにも思えます。ただ、テスターを1年やった人が開発の技術を習得できるとは思えません。例えるなら、飲食店で板前になりたい人に対して「まずはホールで接客を1年頑張って、次の転職で包丁握って料理をできるところを探しましょう」と言っているようなものです。1年接客を頑張ってきたからといって、いきなり包丁を持って料理をさせるでしょうか?あなたがそのお店のオーナーだったらどうしますか?おそらく無理ですよね・・・。これだと次の転職先でも包丁を握る練習から始めないといけませんし、最悪の場合、「板前は諦めて、ホール長になってよ」と言われるかもしれません・・・

現実を受け止める事は重要ですが、それで答えを出してしまうのは時期尚早です。自分のやりたい事、想いをぜひ大事にしてもらって最後までその可能性を考える事も重要だと思っています。

少し話がそれますが前職が人材系だった僕としてはエージェントの活用自体は肯定派です。むしろ転職の際は絶対に切り離せません。それでもやはり上記のようなデメリットはあります。これはエージェントの担当者個人の問題であると同時に、人材業界全体の仕組みの問題でもあります。そのことについては他の見解に任せるところではありますが、そういう担当者達ばかりではないので、疑いながらもうまく利用することが最善だと思っています。なかなか裏事情を知る方も少ないと思ったので、少しデメリットを大きく取り上げていますが(転職ってすごく大事なので)対策をすれば必要以上に警戒する必要はありません。

ー エージェントサービスの上手な活用方法 ー
では上記を踏まえてうまく利用したいですね。僕はエージェントの利用方法として下記の3点をおすすめします。

・複数のエージェントを同時に利用する
・担当者が合わなければ替わっていただけないか相談する
・直応募と同時に利用する

ー 複数のエージェントを同時に利用する ー
デメリットの対策として、まずは複数社のエージェント利用をおすすめします。もし担当者が合わない場合に他のエージェントを使えますし、自分の意図した求人を紹介してもらえなかった時の理由に信憑性があるのかどうか確かめられるからです。またより多くの求人数から選べるメリットもあります。

複数社活用する場合は2社程度がいいと思います。それ以上となると管理の面でもデメリットが大きくなるのでおすすめしません。さらに増やす場合は、1社減らして1社増やすという方法を取るといいでしょう。

ー 担当者が合わなければ替わっていただけないか相談する ー
一つのエージェントサービス内でも担当者を替えることができるところもあります。担当者さんには少々酷ですが自分の人生がかかっているので合わないなと思ったら相談すべきです。ただ、注意すべきは「自分に都合の良いことを言ってくれる人が自分に合う担当者」とは限らないという点です。先ほどデメリットとして、意図しない求人の紹介を取り上げました。(あれだけ声高々にデメリットを取り上げてこう言うのもあれですが)これはあくまで完全にエージェントが私利私欲のために不本意な案内をしている場合に限ります。これが本当の「アドバイス」であった場合はその方はむしろ大事にすべき担当者さんでしょう。親身に話してくださっているわけですからね。これを見極めるためにも複数社で登録して色々話を聞いた方がいいと思います。

ー 直応募と同時に利用する ー
最後は直応募との同時進行です。後述しますが直応募はカジュアル面談からのスタートが多く本音ベースで色々聞くことができます。エージェント利用の場合はいきなり本番面接がほとんどです。入社するかどうかわからない人を「とりあえず話聞きに行って」なんて紹介の仕方をしたらエージェント側が企業に怒られますからね。このカジュアル面談ではエージェントさんがいう話が本当なのか企業に直接聞きやすいですし、二つの手法を同時に活用することで、より転職軸がはっきりしてくると思います。


〜求人への応募方法・直応募とは?〜

エージェントとよく対比されるのが直応募です。では先に直応募のメリット・デメリットに触れていきましょう。

ー 直応募のメリット ー

・他の人の意見に左右されることなく好きに応募できる
・面接ではなくカジュアル面談という形でリラックスして会える
・会ってくれる社数が増えやすい

ー 他の人の意見に左右されることなく好きに応募できる ー
エージェントでは担当者が多くの求人からこちらの意向を汲んで絞っ多物を紹介してくれるので効率が良い反面、紹介されない求人には自分から探さない限り応募できません。受身なイメージですね。それに対し、直応募は、気になる企業を片っ端から応募することが可能です。数を打てば良いものではありませんが、これによって当初は想定していなかった企業が実はよかったなどの貴重な発見・出会いが生まれたりします。

ー 面接ではなくカジュアル面談という形でリラックスして会える ー
エージェントは基本的に選考前提なので最初から本番の面接という形態が多いです。対して直応募は「まずは会ってざっくばらんに話してみましょう」というカジュアル面談という形も多いです。
これは単に気楽でいいということだけではなく、気楽だからこそ未経験の方が実際のIT業界について直接聞きやすいということです。

未経験からエンジニア転職を目指している人はそのほとんどがなんとなくこういう企業、こういう業態に就職したいなというイメージを持っていると思います。しかし、やはり自分で全部調べることには限界はあります、実際にその業界を体験していない人が情報が氾濫しているこの時代において、自分にとって正しい選択をすることは非常に困難です。「入社してみたらイメージと全然違った」ということは往々にしてあります。

ではそのイメージとのギャップをどう埋めるか。色々方法はありますが、その業界で働く人に聞いちゃうのが一番良いでしょう。カジュアル面談はそのような意味で非常に有効な手段です。
僕も実際に面談を通して、最初はなんとなく周りの言うように自社開発企業がいいかなと漠然と思っていましたが、自分に合っているのはSES/受託と思い転職軸が明確になりました。おそらく企業に話を聞かなければなんとなく自社開発を目指し、入社後に苦しむことになったと思います・・・

ー 会ってくれる社数が増えやすい ー
エージェント応募の場合、採用コストが非常に高い為、企業側も慎重になります。その為、書類選考が厳し目になりがちです。というよりは、ライバルのスペックがかなり高まります。応募しても応募しても書類選考で落とされると言うこともあるかもしれません。年齢が高めだと尚更です。(ただその分通過した後の内定率は高いです。エージェントがしっかり推薦してくれたり、直応募で誰が来るかわからないリスクよりも、エージェントのように第三者が紹介してくれる人の方が信頼にたるからです)

しかし、直応募だとカジュアル面談と言う形で比較的気軽に会ってくれたり、そもそも書類選考がないところも多いです。(ちなみに書類選考がないからといって企業の質がどうということはとは基本的にありません)
またその気になれば際限なく応募もできるわけなので会える機会は自ずと増えます。

ー 直応募のデメリット ー
では反対にデメリットをみていきましょう。先にお断りしておきますが、上記のメリットの項目数に比べてデメリットの方が数が多いですが、箇条書きで列挙するとこのようになるだけで、質の一つ一つをみていくと直応募にはデメリットを遥かに上回るメリットがあるとだけお伝えしておきます。

そのことを踏まえてあまり身構えずに目を通していきましょう。

・面接対策などのサービスは受けられない
・プロフィールや自己PRの記載内容によって大きく左右される
・スケジュール調整や辞退連絡などは全て自分で管理する必要がある
・年収や待遇の交渉がしづらい
・企業の見極めを自分でしなければならない
・油断していると最終面接で落とされる・・・(!?)

ー 面接対策などのサービスは受けられない ー
まず、基本的に面接対策などのサービスは受けられないと考えてください。プロフィールや自己PRについてはある程度「書き方」の参考があるのが普通ですが、直接的なレクチャーはありません。面接のレクチャーも同様です。これはエージェントとは大きな差だと思います。面接を受けていくことで自然に面接のやり方はわかってきますが、それでもプロのレクチャーがあるのとないのでは大きな差が出る場合もあります。

ー プロフィールや自己PRの記載内容によって大きく左右される ー
プロフィールや自己PRの記載内容は非常に重要なファクターです。というのも直応募の場合、会う前の判断材料がそれしかないからです。幾らポテンシャルを持っていたとしても、それを適切に表現できなければ相手には届きません。(ちなみにエージェントは担当者が企業に対して紹介するときに紹介理由と一緒にその人の良いところを押してくれるのが普通です。推薦に近いですね)

ー スケジュール調整や辞退連絡などは全て自分で管理する必要がある ー
またエージェントではやってくれる企業との連絡も全て自分で行う必要があります。これは人によっては苦しいかもしれませんね。特にレスポンスが遅いとそれだけで良い印象を持たれないので、しっかり対応したいところです。

ー 年収や待遇の交渉がしづらい ー
その為、年収や待遇の交渉などももちろん全部自分で行う必要性があります。これって結構難しいですよね。本来であればしっかりこちらから提示するべきですが、内定がかかっていると、言いづらいこともあるでしょう。本来は「これくらいの年収もらえないと行けませんよ」くらいの気持ちが良いんですけどね・・・

ー 企業の見極めを自分でしなければならない ー
エージェントではある程度エージェントが企業の情報をキャッチアップしてくれているので、担当者に聞けば第三者の目線で企業の評価を聞くことができます。しかし、直応募の場合、企業の事前情報は全て自分で調べる必要があり、場合よっては会ってみるまで全くわからないような企業もあるかと思います。更に言うと当たり前ですが面接の場では、その企業は企業の良いところしかいいません。入社して欲しいのにわざわざ悪いところを伝えて評価を下げたくありませんよね。その為、転職を続けていると、どの会社もよく見えてしまって決められないという現象がおきますが起きます。
自分の目で耳で確かめてジャッジしなければならないのは思っているよりも難しいです。

ー 油断していると最終面接で落とされる・・・(!?) ー
最後に最終面接で落とされるということですが・・・これは「〜企業は何を気にしているの?〜」の章でお伝えしたことに由来します。

カジュアル面談などでお互いに気持ちよく話していたけど、2次面接・最終面接などで落とされることがあります。これは意外な落とし穴で、そもそも面接はその段階によってその様相は変わってくるんですが、それに気づかず、手応えあったのに内定までいけないなんてことも。

順を追って話しますね。

そもそも企業がカジュアル面談をする理由は
・面接よりもハードルを下げることでより多くの方に面談に来てもらう
・リラックスした場で話すことで、お互いをよく知る機会になる

などの理由が考えられます。つまり、この段階はいわゆる「探り合いの場」ということです。お互いに適性があるかどうか見極めているということですね。

しかし、面接が進めば進むほどその様相は変わってきます。
転職活動をするとき、僕たち求職者は忘れがちですが、企業の究極的な目的は「利益の追求」です。つまり、企業の行動は全てその為だと言っても過言ではなく、人材の採用も例外ではありません。これは「〜企業は何を気にしているの?〜」の章で「企業が気にする」ものとして挙げた「採用コストに見合う人材かどうか」という視点で面接をするということに合致します。

カジュアル面談でお互いに「探り合い」が完了し企業としては次の段階で、「この人はうちの会社にどんな利益をもたらすか」という視点に変わります。それなのに、僕たち求職者はカジュアル面談での手応えをそのまま引っ張ってしまい、「御社のこんなところがすごく魅力的です!」「僕は成長意欲が高くて、入社したら誰よりも勉強します!」「非常に良い環境だと思います!」など利益とは直接的に関係ないことを伝えてしまうのです。
すると経営層は、「やる気はあるけどコストを欠けてまで採用するほどの期待値はないなー」と判断してしまいます。

企業がその人を採用するかどうかの最後の決め手は「この人を採用することは会社にとってこんな利益があるだろう」という確信です。特に最終面接などの経営層が担当する面接では明確に伝えることが必要でしょう。

もしかしたら、書類選考や1次面接・面談の通過率は高いのに最後の内定に至らない、ということがあれば、その原因の一つとしてこれが当たるかもしれませんね。

「じゃあどういう風に受け答えすれば良いの?」という疑問については、後章でお答えします!

ー 直応募の種類 ー
直応募と一口に言ってもその方法はさまざまです。

・WantedlyやFindyなどのプラットフォームを利用する
・SNSを活用する
・企業HPの情報から直接ご連絡する

ー WantedlyやFindyなどのプラットフォームを利用する ー
転職活動初心者としてまずおすすめなのは求人プラットフォームの活用です。サイトから企業に面接の要望を出したり、プロフィール・自己PRを充実させると企業からスカウトが来るなど、エージェントのみの活用よりもグッと求人の幅が広がります。

またプラットフォームは先に述べたエージェントと違い、比較的安価に求人を掲載できることもあるため企業側の負担が少ないことが特徴です。その為、堅苦しい面接だけではなくカジュアル面談なども積極的に行っている他、お会いできる率が格段に上がります。また、詳細は割愛しますがサービスによっては求職者側が課金することで、あらゆるサービスを追加で受けることができたり、企業からのスカウトを増やす方法があったりするなど機能も充実しています。

カジュアル面談は本音ベースでリラックスして話せる環境を用意してくれている為、企業のことだけでなく、IT業界の仕組みや仕事の仕方、学ぶべき知識など面接では聞きづらいけど、未経験としてはぜひプロに聞きたいような情報も聞けることが出来ることが非常に大きいです。
複数社受けることで色々な企業の話を聞き、自分のエンジニアのキャリアを描きやすくなります。そして結果的に転職軸がしっかりしてくる為、自分の話に説得力が生まれ、面接通過率も上がってきます。

ー SNSを活用する ー
IT業界は比較的SNSでの発信やその中でのコミュニティに対して理解があり寛容です。人材不足ということもあり、SNSから人材を探すことも今では珍しくありません。例えば、「#twitter転職」というハッシュタグがあって、実際にtwitter上で転職活動をして、採用・入社に結びついたケースも多くあります。

こちらは少々中級者〜上級者向けかなと思いますが、何が縁になるかわかりませんので、活用してもいいかもしれません。

ー 企業HPの情報から直接ご連絡する ー
これは僕個人としては一番ハードルが高いのですが、企業HPの代表電話やメールを調べて直接ご連絡しちゃうという手法です。
意外と社長宛に連絡することで「こいつ面白いな!会ってみるか!」なんてことも多々あります。(もちろん最低限のマナーは遵守することが前提です)

営業手法の一つとしても、社長に直接かけちゃうなんてこともあるにはあって、面白い方法かなとは思います。ただ自分のメンタルとご相談することをおすすめします(笑)おそらく100社にコンタクトして1社くらいの割合でしょうか(私感です)

ー まずはプラットフォームの活用をおすすめします ー
色々な手段をお伝えしましたが、まずはプラットフォームサービスの活用をおすすめします。企業の情報も豊富でスカウトも来やすいですし、連絡の手段も簡単です。また、自分のプロフィールを充実させることでそれが点数化されたり、Githubと連携することで想定年収がでたりなど面白い機能も充実しています(あくまで参考値ですが)。

ぜひ登録をして、まずはカジュアル面談に行ってみましょう!


〜30代の転職で必要なこと〜

これまでに転職活動の考え方やその方法についてお話ししてきました。この章では、その中でも特に30代やそれ以上の方に対してどのような心がけが必要なのかお話ししていこうと思います。(もちろん20代や若い方にとっても参考になるとは思います)

ー 20代と同じ土俵で勝負しない ー
僕たち30代にとって本当に羨ましい限りですが、「若さ」とはそれだけで強力な武器になります。大きなポテンシャルがありますし、負荷に対する忍耐力や目標に向かって努力するときの勢いだったり、その可能性は無限大です。

だから「若さには勝てないよな・・・」というのは当たり前のことです。
この当たり前の事実に多くの人は諦めを感じています。でもそれは「同じ土俵で戦おうとしているから」です。

では何で戦うのか。それは「今までの経験」に他なりません。

前職の経験はたとえ異業種でも無駄にはなりません。異業種だからといって前職までの経験を0にして1から作り直すのではなく、前職の経験という土台の上に新たに「エンジニア」を構築していけばいいのです。

例えば僕の場合は飲食店の店長、人材派遣の営業とエンジニアとは全く関係のない業界からの転職でした。ですが、特に飲食店時代は人材の育成やマネジメント、売上管理や原価管理等をしていたので、「マネジメント力や売上に対する意識」は非常に評価していただけました。エンジニアとしての差は技術だけなので、エンジニアしか経験のない方と比較したとき、むしろ僕にアドバンテージがあるとも考えられます。

エンジニアの環境も今は急激に変わってきて、一部の技術スペシャリスト以外の多くは「エンジニア」だけではやっていけない時代になりつつあります。それは時代の変化が早いことや、顧客のニーズの多様化などが考えられますが、なんにせよ、「エンジニア×〇〇」という、力の掛け合わせが重要になっているということです。そのような意味では未経験からの転職者は未経験が故に大きな可能性を秘めていると言えます。

まずは自分の今までの経験を棚卸しましょう。自分では大したことないと思っている経験でもそれを経験していない人たちにとっては非常に価値のある経験です。どんなに小さなことでもいいので書き出して、それを人に伝えるときにポジティブに捉えられるような言葉で言語化することを意識するといいと思います。そして、「エンジニア×〇〇」として掛け合わせられる自分の経験・力を発見して企業にアピールしましょう。


〜概要編・後編のまとめ〜

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今回は前半にて、実際の求人の応募の仕方、それぞれのメリットデメリットについて言及しました。後半では特に30代の方が意識するべき転職の考え方についてお伝えしました。

時折僕の体験談を交えながらなるべくわかりやすくお話ししたつもりでしたがいかがだったでしょうか。初めてのnote執筆で拙いところもあったかと思いますが、熱意を持って書かせていただきました。

改めてこれだけは抑えて欲しいという点をまとめますと

・求人への応募は一つではなく複数利用しいいとこ取りする
・複数社を早めに面談し、IT業界に触れて転職軸を明確にする
・30代転職は前職までの経験を武器に自信を持って戦う!

やはり実際の面接となると個別に対策方法は変わってきますし、目指す企業によっても違います。

実践編(後日公開予定)では、今回の概要編(前編・後編)を踏まえてより具体的な面接対策方法について言及していきたいと思っています。また、付録として、僕が実際に企業に提出していた職務経歴書のサンプルや、自己分析で使用したアウトプットシートの内容をお付けする予定です。特に自己分析においてはその重要性は理解していただけても粒度についてはどこまで深堀すればいいのかわかりづらいと思いますのでぜひ参考にしていただきたいと思っています。

また、TwitterのDM等で簡単な面接対策等もやっていますので、何か気になることがある方はぜひご連絡ください。

例えば

・この質問の意図がわからない・・・
・退職理由がどうしてもネガティブに伝わってしまう
・エンジニアになりたい理由の伝え方がわからない


といった簡単な内容でも構いません。お気軽にお問い合わせください。

それではここまで読んでいただき本当にありがとうございました。一人でもいいのでこれを読んで何か一つ身になれば書いた甲斐があったなと思っています。あなたの夢の実現を祈っています!一緒にこれからも頑張っていきましょう!

りょうた


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