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全日本選手権マウンテンバイク XCO レースレポート

大会:第35回 全日本自転車競技選手権 マウンテンバイク クロスカントリー

日時:2022年11月20日

会場:静岡県・日本サイクルスポーツセンター

天候:雨

コースコンディション:マッド

カテゴリー:Men U23

コース:4.10km × 4Laps = 16.4km

リザルト:7位



ー使用機材ー

バイク:Canyon Excced CF SLX

ホイール:DT Swiss XRC 1200 Spline 30

タイヤ:Maxxis Beaver 29×2.00   1.28ber

コンポ:Sram XO1 Eagle

サスペンション:Fox 32 Step Cast Factory Fit4 Remote Forks

ウェア:Sunvolt S-Ride クロスワンピース

ボトル:Beka



今シーズン最後の大会にして1番目標にしていた大会「全日本選手権マウンテンバイクXCO」ここで勝つことが私の競技人生一つの頂きとも言える。今年はこの大会にフォーカスを当ててトレーニングしてきた。と言っても絶対に勝てるという自信はなく不安要素が多かった。後半戦から調子は上がってきたものの成績を出せていない中で自分の走りを信じられるほどの域まで達してはいなかった。しかしこの大会だけは結果を残したい気持ちは強かった。今できる最善を尽くしてレースに挑んだ。

Photo by : @lnoue.kazutaka

今年の全日本選手権会場は東京オリンピックコースの日本サイクルスポーツセンター。3週間前にJapan MTB Cupで走っていたのでコースに対しての恐怖心はなかった。一歩間違えれば危険なコースだがとても楽しいコースとなっており個人的にはこの会場でレースできることが嬉しかった。大会2日前から会場入りをし、入念に試走を行った。先日にレースで走っていたのと長い試走時間のおかげでコースに慣れているのを感じた。Aラインはもちろん不測の事態を想定してB、Cラインも怠らず確認できた。前日には各セクションを細かくチェックして終了。レースに向けての良い雰囲気で試走を終えた。


レース当日は生憎の雨。雨のオリンピックコースは走ったことも事例も無かったので土質や岩の滑りやすさなど全く分からない状態だった。スタート時間の午後にかけて雨足が強くなっていく一方でコースの状態は悪くなっていくばかりだった。アップ時間ギリギリまでタイヤ選択に迷ってしまい結局マッドタイヤのBeaverにするためにタイヤ交換。セミウェットタイヤとしてlkonとArdent Raceをセッティングしていたがグリップが足りないと想定してBeaverにした。スタート前に慌ただしくなってしまいアップも20分程度しか行えなかった。焦る気持ちが強かったが気持ちを切り替えてレースに集中した。

Photo by : @Sumpu_Photo

スタート位置は1列目。雨が強まっていてかなり寒い気温。雨レースは何が起こるか分からないので結果もどう転がるか分からない。スタート直前に周回数が1周少なくなった。今の自分を信じてレースがスタートした。滑ってクリートキャッチに失敗してしまったがホームストレートで前に上がり4番手で天城越えの下りセクションに入る。想定以上に雨で滑りやすいコンディションとなっていた。シングルトラックでは落車が発生してしまい回避できたが登り返しでチェーンが外れた。確認したところフロントのチェーンリングが欠けてしまいレース序盤から不安な要素ができてしまった。チェーンを直しているうちに順位を落としてしまったが落ち着いて復帰して前を目指した。

Photo by : @Sumpu_Photo

シングルトラックが走れなくなっているほどに滑りやすくコースもぐちゃぐちゃになっていて乗車でクリアすることができなかった。浄蓮の滝は他の選手がBラインを行っており私もビビってBラインを走行。枯山水に関しては乗車して行くことは不可能だと判断して押してクリアした。全体を通して感じたことだが、他の選手に流されてビビってしまい攻めた走りをしなかったことに悔いが残る。せめて浄蓮の滝はAラインでも乗車できたはずだ。しかし勝負に勝つことよりも安全性を取ってしまった。いやビビってしまいチャレンジすることができなかった。

Photo by : @Sumpu_Photo

2周目からは単独でレースを走ることになり淡々と走ることに集中した。滑りやすいコンディションに全く対応できず落車はほぼ毎周回だった。前を追うにもタイム差は広がって行くばかりで気持ちも折れかけていた。落車は何回もあったが最終周回の天城越え後の岩でフロントを滑らせ落車した時が1番身体にダメージがあった。すぐに復帰できたが集中力も切れかけてしまい苦しかった。そして7位でゴールラインを切った。不甲斐ないレースで悔しさしかなかった。

Photo by : @Sumpu_Photo



アンダー2回目の全日本選手権。今年も結果を残すことができなかった。マッドコンディションのコースに全く対応できずビビってしまいチャレンジすることもできなかった。唯一良かったと感じたことは幸い大きな怪我も無く無事にゴールできたことだ。しかし、CJのレースとは格式も意気込みも段違いな全日本選手権。チャレンジしなければならないところで何もすることができず自分の情けなさに悔しさを感じた。今年は年始めから怪我をしてしまいオフシーズン十分な練習ができず良くない状態でズルズル引き伸ばしてしまった。絶対に勝つという気持ちで挑めなかった時点で既に良くなかった。全日本選手権での悔しさは全日本選手権でないと払拭できないと考えてきた。この悔しさを晴らすために来年強くなってリベンジしたい。来年絶対的な自信を持ってスタートに立てるように準備していく。

サポートして下さる株式会社マルイ様、現地でのメンテナンスにキャニオンジャパンの竹内さん、たぬき小屋の福王子さん、応援、サポートして下さる沢山の方々ありがとうございました。この大会で改めて支えて下さる方々の有り難みを感じました。フィジカルだけでなく精神面、人間性も成長できるようにオフシーズンのトレーニングに取り組みたいと思います。来年は悔しいだけのレースレポートでなく嬉しいレポートを書けるように。


Photo by 竹内さん 
山口創平選手とのスタート前


今シーズンも沢山の応援、サポートありがとうございました。これからも目標に向かって精進します。来年もよろしくお願い致します。

立命館大学自転車競技部 高本亮太

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