マガジンのカバー画像

東京百景

17
自身の東京の思い出を綴るエッセイです。
運営しているクリエイター

#エッセイ

中野の居酒屋で差し伸べられた1本の手

毎日文章を書いているので、ほとんど書きたいことがなくなってきた。毎日のように記事のネタは…

不器用なままで生きていく

東京で必死に頑張る人たちを見るたびにすごいなぁと思うし、そんな彼らと比較して自分は東京に…

やっぱり東京にはまだ慣れないや

地元に帰省するたびに「東京はどうですか?」と聞かれている。 答えは「決まって楽しいし、充…

安心感がある大阪、主体性が問われる東京

大阪に住んでいたときに、自己紹介をすると決まって「ライターさんと初めてお会いしました」と…

「待つ」という行為について

早く35歳になりたい。それは自身が文章で食っていくか、別の道を選んでいるかの分岐点となる歳…

東京は生きやすくて生きにくい

東京が生きやすくて生きにくいのは、ずらりと高層ビルが並んでいたり、たくさんの人がいたりす…

東京タワーにいつかの夢を見て

東京タワーを少しずつ登っていく。徐々に遠のいていく街並みが綺麗だった。と、月並みな感想しか出てこない。届きそうで届かない星に手を伸ばして、落胆するみたいに、いつかの夢は叶わなかった。空に浮かぶ赤が沈み出す頃に、彼女の綺麗にかき分けた黒髪が赤に染められる。と、比例して、虚しさが募っていく。 夏が始まったばかりの夕方の気候はやけに生ぬるい。まるで僕たちの関係性ように。夜になれば涼しい気候になる。まだ煮え切らない僕の感情と比例して。東京タワーの最上階から街を覗く。ここにはiPho

夢見る高円寺

高円寺の北口のロータリーの前で、男女二人組がギターを弾きながら歌っている。何かに取り憑か…

今日もかっこいい大人になれない

『仮面ライダー』を見ていたのは、小学生のときだった。当時は大人になったら自分が悪を倒すと…

ずっと憧れていた東京で生きていく

死ぬまでずっと大阪に住むはずだった。自分がまさかずっと憧れていた東京に住むとは想像もして…

まだ渋谷という街に馴染めない

東京に来て、もう2ヶ月が経つ。上京する前も2ヶ月に1回は東京に足を運んでいたのだけれど、渋…

中野の中心で何を叫ぼうか

中野の中心部をさすらうように歩いている。どこを見渡しても視界の先には人と建物が広がってい…

それではどうぞご自愛ください

東京に住んで、1週間が経った。とはいっても、ほとんど東京っぽいことはしていない。家の中で…

東京のブルックリン、蔵前で味わった敗北

脈がある片思いは幸福だけれど、脈が全く感じられない片思いは絶望そのものだ。「東京のブルックリン」と呼ばれる蔵前には、デートで足を運ぶカップルたちがたくさんいた。 たくさんのカフェが並ぶ蔵前は、デートにうってつけの場所なのだろう。少し距離はあるけれど、隅田川沿いを歩けば浅草にも行くことができる。おしゃれなお店でランチをして、隅田川沿いを手を繋いで歩いて、浅草へと向かう。夕方ごろにたくさんの人が集まるホッピー通りに移動してお酒を嗜む。お腹が空いていれば、もんじゃ焼きを食べて、も