29歳になった。人生は美しい
6月16日。29歳になった。
ありきたりな日常の延長戦に、誰かが生まれた。ただそれだけのこと。それ以上でも以下でもない。でも、誰かにとっては特別で、誰かにとっては来て欲しくない日でもあるのだ。
18歳のときに、死に向かっていく記念日を、人はなぜわざわざ祝うのだろうかと疑問を抱いていた。そして、「大人になってなにも楽しいことがなければ、死んでしまおう」なんて言葉を1枚のノートに書いていた、そんな勇気もないくせに、言葉だけは一丁前だった。
大人になるたびに、見たくないものも