猫になる（38） シャワー中のねこトイレはやめてほしい
ほんと、シャワー中にトイレするの、やめてほしい。
とくにさむい時期。
小、ならいいんだけど。
大、はカンベン。
というおはなし。
うちはねこのトイレが洗面所にある。
トイレはトイレがある場所のちかくで。
間取り的にも最終的にここになった。
換気扇もちかいしべんりだし。
うちの子ノエルがおトイレするとき、小はとくに問題ない。
チーっとして、固まって、ぽいと捨てればいい。
あ、でもむかしは問題、あった。
10回に1回ほど、いわゆる「立ちション」があった。
かがみながら用を足す準備をして、なぜかそのあと立ち上がりながら事を済ませるいう。
場外ホームラン的な、小。
でもこれも、クリアファイルを切って加工して作った対立ちションアイテム「ウォールシッコ」で解決した。
ウォールシッコがいわゆる、立ちションが外にはねないようにする、トイレの城壁。
大もね、問題ない。
といえば問題ない。
猫砂をかければ。
ただその過程で、ノエルがフンづけたりとか。
ときどき繊維質のものがおしりにのこっちゃうとか。
たまにそういうことが、ある。
だから、なるべくなら、うちの子ノエルのトイレは立ち会いたい。
でもね、ねこもいきもの。
公開トイレなんて、本人だってほんとはしたくない。
さんぽ中のわんこだってそう。
ときどき外出時にみかけるさんぽ中のわんこのトイレ。
とくに大。
その最中、ほんとに「見ないで！」って顔しながらしてる。
とっても恥ずかしそうなトホホな顔してる。
わんこのトイレシーンに遭遇したときはいつもみてないフリしてる。
そう、ねこのはなし。
ねこだって公開トイレはしたくない。
だからうちの子は、しれっとトイレする。
ニンゲンが身うごきできなそうなタイミングで。
いちばん多いのが、深夜。
寝静まった部屋のなか、とおくで「ざっ、ざっ、、」と砂をかく音がする。
小だと音はまだそれくらい。
いまではノエルも学習してて、ほぼサイレントしっこのときもある。
大だとダイナミックにトイレの砂をかく「がざざざっっ」って音がする。
これ、ちょっとメイワク。
深夜のしれっとトイレは、できれば気づかずにいたい。
あさ、「あートイレしてたのね。上手にできてたね。ソソウしなかったね」って思いたい。
でも、とおくの砂をかく音に気づいたとき。
ダイナミックに砂をほる音に目を覚ましてしまったとき。
ぼんやりした頭のなかで葛藤がはじまる。
ほんとは寝てたい。
でも万が一のソソウが心配。
あったかいふとんからでたくない。
まどろみのなかで行くか行かないかの決断に迫られる。
そしてだいたい６割ぐらいは、「寝ちゃえ。グッドラック、、」
と、あさ片付けることになる。。
そう、今回はぼくがシャワーのとき。
やっと本題。
昨日はぼくが服も全部ぬいでシャワーしてシャンプーした髪をすすいでいたとき。
このタイミングでドアの向こうから「がざざざっっ」って音がはじまった。
ノエルの、大だ。
こちらは全裸。
しかも髪の毛のシャンプーのすすぎも不十分。
身うごきがとれない。
ノエル的には落ち着いて用がたせる最高のタイミングだ。
でも、ぼくもこのままじゃいられない。
シャワー全開。いそいであたまとからだを洗いながす。
そしてびしょびしょのままでドアをでる。
ささっとタオルで全身ふきながら、ノエルのトイレ当番にとりかかる。
ぼくの髪の毛から、からだからはまだ水滴がしたたり落ちる。
かろうじてぼくの足下のバスマットは起毛タイプ。
吸水性が抜群なのが、不幸中のさいわい。
うう、さむい。
はやくノエル、用たしてほしい。
自分がシャワーを浴びて身を清めてるのに、その最中にノエルの落としものを片付けるという。
この葛藤。
また一から洗わなきゃって、ソンした気分。
そんな思いがあたまのなかでグルグルしながら、ノエルのトイレを見守る。
本人はマイペースに腰をおとし、ふんばってる。
びしょびしょのシャワー中でのノエルのトイレ。
その唯一の救いはやっぱり、おトイレ中のノエルの表情。
それがはじまると100%トイレに集中してる。
このときの表情、ほんとかわいい。
ほんとにピュアで、一心不乱にトイレしてる表情。
一心不乱うんち。
ノエルのこの表情をみれること。
それが、足元をびしょびしょにしながら全裸でノエルのトイレお片づけをする、唯一の救いだ。
きょうのお知らせ
祝！新刊でました。
ねこ好きのための安眠バイブル。
ただただうちの子ノエルがねているフォト本です。
たとえシャワー中に愛猫のトイレを片づけたあとでも、読めば「ほっ」となごめます〜♨️
うちの子ノエルにちゅ〜るをあげます。