ChatGPT、AI、大学教育、そして企業の採用基準

アメリカで、学生が提出したのがいい論文だと思ったらChatGPTだったって話。


中村 伊知哉さん(政策学者・教育者)も早速「非AIで論文を書かせる教育の意味が問われている。」と反応していた。


大昔は、コピペが問題になった。そのあとにはwiki参照(あるいはコピペ)が。コロナでリモートになった際には、zoomやLINEで繋がりながらの試験などもあった。どれもすばらしいアイデアだけど、どれもバレるとダメだった。
そして今度は、AIで論文が書けるし、絵だって描けるってことですね。既にニューヨーク市の公立校ではChatGPTへのアクセスを禁止したらしい。



自ら(AIなしで)思考し、文章化することを評価したいのなら、それは1つの正解なんだろうなあ。
でも一方で、あらゆる手段や道具を使って、より良い成果を(より早く)出すことを評価したいのなら、禁止しない方がいいんでしょうね。

ちなみに多くの企業が重視するのは成果>プロセスでしょう。いや、日本だとそんなこともないのか? 用いる手段や道具(予算ではない)を成果以上に評価する風潮もあるのか。



就職予備校化する大学(あるいは高校)は、どっちの方針をとっていくのでしょうか。(ツールの熟練度もツールなしの能力も)両方重視するのが一番効果的かもしれません。暗算が早くて電卓が使いこなせる。地図が読めてGoogle Mapも使いこなせる。筋肉があってトンカチを上手に使える etc。

ということを体系的に学び・評価できる大学などあるのでしょうか? 企業の採用でも、分けて考えてるかね? 前職の採用チームでは分けて考えられてた…はず。

そういう解像度で人間を見ていきたいと思いました。


注)ChatGPT、まだ日本語の精度は低いのでご注意を。

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