体験・体感が大事 -2-
世界中の幼稚園を繋げこどもの未来を創る建築家の藤井亮輔です。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
vision
「世界中の子供たちが友達になれる世界」
こんにちは。
今日は、私が2020年5月に出版した「天才を創る環境」から。
教えることは不可能
こどもは、大人の意見をおとなしく聞くでしょうか。聞かないですよね
興味関心に惹かれて行動しているので、大人が何かしら静止させる必要が出てくるのです。どんな行動でしょうか。
大人が手を引く。抱っこしてあげる。などですよね。
本当に危ないことは、命の危険があることに対しては必要だと思いますが怪我するぐらいでしたら、どうでしょうか。その子の体験・体感の場を失う機会につながります。体験・体感は大人ですら教えることが難しいのに、こども(0歳から5歳)に対してしっかり伝えることができるのでしょうか。
答えは、わかりますよね。そうです。答えは、教えることは不可能です。
その子は体験・体感という経験をしていない状態で大人から必死に伝えられても理解できないのです。こどもは頭のなかで理解と予測を体験から考える時期でもあるのです。でしたら、どのようにこどもに伝えるべきでしょうか。
答えは簡単です。全部体験させてあげることです。
例えば、木登りです。木登りって得意不得意があると思いますよね。しかし、そんなことは全くもってないのです。こどものうちに、木登りに挑戦させてあげると結果どうなると思いますか。
正解は、木登りができるこどもに成長するのです。
こどもっていきなり頂上まで登れるのでしょうか。登ろうとはしますが、頂上にいきなり登ることは不可能です。低いところから登っては、落ちて行く。ということを繰り返します。この時、二章で話したことのサイクルが行われます。
頭の中でなぜ、落ちたのか。なぜ、登れたのか。を、頭の中で絵として整理していき、予測を繰り返すことになります。
なので、低いところからゆっくり登り、落ちることを繰り返していくことで段々と木を登れる様になるのです。ここには、大人の主観である危ない。は、こどもにとっては危なくないのです。
なぜなら、危ないという感覚がわからないからです。いきなり高いところから落ちることも出来ないのです。小さいところから、落ちるので、落ちたときの対応もこどもながらに考えていきます。
ここで、命に関わる危機管理能力も備わることになります。人間、命に関わる部位は守ろうとするのが本能です。なので、しっかり受け身を取る。または、手を出して体を守ろうとすることが、身につくことに繋がります。
建築家・教育者・著者・講演者
藤井亮輔
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