クッキーを買いたかったわけじゃない
昨日のこと。
帰宅中、自宅の最寄り駅前改札を出て地上に出たところで女性に声をかけられた。
そこそこ良い時間で人通りもまばらで気温も低い。
目鼻立ちがはっきりしていて褐色の肌。日本人ではないことはすぐにわかった。そして美人だ。年は20代前半ぐらいだろうか。
わたしは身につけていたイヤホンを外し、「どうしたんですか?」と応答した。
すると彼女はスッと紙を差し出した。
わたしは反射的にその紙を覗き込んだ。
一言一句は覚えていないが
わたしは留学生です。コロナでアルバイトが無くなっ