「世界一過酷なレース エコチャレンジフィジー大会」エピソード1〜3を観て


※ネタバレあります



いったんデスゲームを抜けて、前に一度ハマったことのあるサバイバルに戻ってきた。高校生の頃にYouTubeで観ていたディスカバリーチャンネルというのに出ていたベアという人物が出ていたので、この作品を選んだ。

3〜4日?かけて海を渡り、ジャングルを抜けて、自転車を漕ぎ、ゴールを目指すというゲームだ。1班4〜6人ぐらいだろうか。人種や宗教を問わず世界中の人々が参加している。日本人はいないみたいだ。

このベアという人物が、タフで目立つ人だ。やたらと宙返りしたり、満を持して登場したりとまさに有力者といった感じだ。なんだか男としてはそこまで憧れないのだが、女性参加者にかっこいいと言われたりもしていた。確かに参加者への気遣いなど、意外と細やかなところがあったり、障害者の参加者に敬意を示していたりと、結構まともな人物でもあるのかもしれない。

マラソンの中継のように、レースを映しながら途中で参加者のインタビューや背景の紹介がなされる。さまざまなバックグラウンドを持った参加者がいて面白いし、みんな「本物」といった雰囲気を漂わせているように見えた。世界一過酷、とまで形容されるようなレースに世界中から集まる人々は、多分本質的に「強い」人々なのだと思う。最近最強になること、についてずっと考えているので、参考になる部分があるかもしれない。

黒人だけを集めたグループや、巻き毛だけが集まったグループなど、多様性がある。そして、お互いにそれを理解し尊重し合っている空気感を感じた。父親が総合商社の飲み会?のようなものに参加した感想でも同じようなことを言っていた。自分も高校の人達に同じようなことを感じたことがある。強い人にしか優しさは望めない、なんていうのは、結構本当のことなのかもしれない。

家族で参加しているグループもあった。休憩所で家族が待機したりもしていた。家族仲良しなんだなーと思った。文化の違いとかもあるかもしれないが、家族写真とかを見ていると本当に笑顔で幸せそうに見えて、強さへの切望を深めた。あと、健康大事。

世界中のありとあらゆるゲームの中で、かなり自由度の高い部類なのではないだろうか。イカダなども自分で作ったり、原住民から材料を買い取ったり、ジャングルを抜けるためのルートも自分たちで考えて決めたりしていた。こういうところではきっと知能役がいた方が便利なのだが、誰か一人でも脱落したら終わりというゲームの性質上、知能特化の人間を一人入れる(映画とかでよくある)、なんてことは出来なさそうだ。

開会宣言のような時にベアが言っていた、「必ずヒーローが生まれる。そしてそれはきっと、意外な人物だ」という言葉が印象的だった。

エピソード3で初の脱落チームが出た。管理者に、もうゴールは物理的に不可能だ、と宣言されていた。この「物理的に不可能」という感覚が自分の盲点なのかもしれない、とも感じた。最後にチームメンバーで抱き合っていたのが印象的だった。

このゲーム歴何十年、という人たちも何人かいた。このようなしんどく過酷なレースをどのようなモチベーションで闘っているのだろうかと気になったが、彼らの表情を見ていると本当のものを感じた。

舞台がどこなのか忘れたが、やや文明の遅れた地域のようだ。だがそのような地域特有?のおおらかさというか楽しさのようなものがあって、憧憬のようなものを感じた。10代を学校やルールにとらわれずに過ごせるというのは価値のあることのような気もするのだが、そんなこともないのだろうか。部族の暮らし、というのも今結構興味のあるテーマかもしれない。


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