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5/3①「自分を保持するということ」

エニアグラムという性格診断で、「自己保持者」という結果が出たことがあって、割と気に入っているし、今でもそのタイプを、自己認識の一つとして採用している。

今日はそんな、「自分を保持する」ということについて、今思うことを書いていく。


そもそも「自分」とは何か。「自分らしさ」とは何か。それは、自分が「好きなこと」「やりたいこと」と、ほぼ同義なのだと思っている。

つまり、ある人の言葉を借りれば、「自分は何者か知っている」ということは、自分が「好きなこと」「やりたいこと」を、自分で知っている、ということだ。


好き、というのは、内面についての問題だ。自分を保持するというのは、今の自分の感情や、思考を、丁寧に扱い、大事にすることだと思う。

それは例えば、「人に媚びない」とか、「愛想笑いをしない」とか、そういう形で現れる。なぜなら、これらは自分の外にあるものに合わせて、自分の感情や思考をコントロールすることだからだ。


とある、人生の成功について自己啓発本で、「インサイドアウト」という概念が提唱されていた。これは、自分の内面から、影響の輪を広げていき、人生に変化と成長をもたらす、というものだ。

これは、人生論に限らずなんだかあらゆることについていえる、普遍的な原則の様に思うのだが、その根本にあるのも「自分を保持する」ということではないかと思う。


自分を保持しようとするなら、当然まず自分のことを知ろうとしなければならない。とはいえ、最初から完全な自己理解をするなんてことは無理だろうから、それは半永続的な試みとして、人生の最後まで続けていくべきことだと思う。

自分に問い続ける。自分を見つめ続ける。この世に実際に存在する、苦行や、地獄の様な災難に比べると、それはなんだか拍子抜けする様な、それほどしんどくもないことの様に思える。

しかしこれを、ずっと続けることのできる人がどれだけいるだろう。つい他人を羨んだり、油断したりして、自分以外の何かになろうとしてしまう。誰かの真似をしてしまう。

そして、それがさっき書いた、苦行や災難に繋がってしまっている事例、というのは、大抵の人が思っているよりも、多いのではないか、とも思う。


最後に、この「自分を保持する」ということで得られる恩恵、果実について考えてみる。

自分を知り、自分を保てる人というのは、モテると思う。なぜなら、あらゆる「キモチワルさ」というのは、「自分がわからない」ことに原因があると思うからだ。

自分を保持できる人というのは、自分に自信を持ち自由に振る舞いつつ、同時に周囲への配慮も忘れずに、その場の全員が気持ちよく過ごせる環境を作り出せると思う。

これは、一つの立派な「生産」なんじゃないだろうか。こんな素敵な人に、なりたいと思う。

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