「シン・仮面ライダー」を観て


※ネタバレ含みます

前に観たエヴァが面白かったので、庵野秀明を掘ってみた。庵野秀明がどんな人か気になったので画像検索してみたら中々インパクトの強い顔をなさっていて衝撃だった。

仮面ライダーにちゃんと触れるのはほとんど初めてかもしれない。仮面ライダーに限らず俺は戦隊モノの特撮(?)に昔からあまり興味がなかった。

ゴジラにも出ていた浜辺美波が、今回の作品にも出ていた。監督のお気に入りなのだろうか。彼女も結構人道的な人物に見えるので、分かり合える部分が大きいのかもしれない。

そしてこの作品でも彼女は可愛い。ゴジラの時は貧民(?)と言った感じだったが、今回は仕事のできる用意周到な女キャラを演じている。ゴジラの時にも思ったことだが、多分彼女は実際に人をよく観察していて鋭い人なのだろう、と感じた。自分を客観的に見れる賢さを持った、強く優しい女。なんて素敵なんだろう。また浜辺美波のことが好きになった。

この作品においては、悪役にも哲学があり、それを語る。特にリーダーに君臨してみんなを支配しようとする女王蜂(?)的な女なんかも、みんなのストレスに配慮していたりして、ちゃんと考えがあるんだなー、という印象を受けた。

アンパンマンなんかも、昔は無条件にアンパンマン側を応援していたけど、バイキンマン側にも考えがあるんだろうなーと思う。じゃないと、あそこまでの規模のことを実行できない気がする。本当の悪というのは、何も考える習慣がない奴らなのかもしれない。

この作品の主人公は、絶妙に冴えない。顔もそこまでかっこよく見えないし、作品中でも元々は燻っている若者だ。役者としても見たことがない。この絶妙な冴えなさは、もはや確信犯のようにすら見える。探偵ナイトスクープのような、程よい親しみやすさがあるようにも見えた。

そしてこの作品のセットや、映し方(?)なんかに、どうにも昭和っぽさを感じる。まあ考えてみればそもそも仮面ライダー自体多分昭和に生まれた作品だろう。だがその中にも時々最新ぽさ(?)のようなものも織り交ぜられているように見えて、面白い世界観だと思った。あと、この監督の顔を見て、この昭和感への納得感を感じた(笑)。平井堅も、1995という曲名の歌を作っていたなぁ、、。

最近優しさについてもよく考える。優しさは、体力が知性ではないかと。それ以外の優しさは、倫理的ファッションか不自然に引き伸ばした自己愛の延長であって、捨てるべきものではないかと。この浜辺美波は、優しい心を持ちながらも、しっかり体力と知性を他人に向けられる人のように見えて、それがすごくかっこよくて大人なことのように見えた。

浜辺美波のことばかりになるが、彼女は主人公を何度か助ける。これもまた、趣味に刺さった。男を助ける女って、いいよな。好きだった精神科の先生にも同じようなものを感じたことがある。そういえば、患者が精神科の先生に恋をしてしまうことは、心理学的に名前がついているぐらいよくあることらしい。

主人公の仲間の台詞に、「バイクは孤独を楽しめるからいいよな」というのがあった。俺もほぼ毎日バイクに乗っているが、同じような心理があるのかもしれない。最後ショッカーに挑むために、バイクに乗り走っていくのを、橋の上からこっそり見送る彼の姿には、心から他者を想う気持ちを感じた。

そういえば、ショッカーという名前も気になる。直訳したらたぶん、衝撃を与える者、みたいな意味になるだろうが、ここにも何か哲学的な意味があるのだろうか、、。


なんだかやたら浜辺美波のことばかり書いた気がする。とにかく彼女は可愛いと思う。彼女にも焦点当てて、掘っていけたらいいなと思う。


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