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#7| 優れたチームとは

「One Team」2019年日本の世間を圧巻した言葉である。ラグビー日本代表は下馬評を覆しベスト8に輝いた。

桶狭間の戦いでは、戦前の下馬評を覆し、織田信長軍が今川義元軍を打ち破った。


スポーツにおいても戦争においてもビジネスにおいても、下馬評を覆す組織が存在する。成功している組織とそうでない組織の違いはなんだろうか?

私が思うに、組織力とは以下の三つで表される。

組織力=①適切なリソース×②羅針盤の明確さ×③羅針盤の浸透度

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それぞれ詳しく見ていこう

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1.適切なリソース(矢印の大きさ)

例えば船に乗って移動する時のことを想像してみよう。どんなに行きたい方向が明確で船員の士気が高くても、燃料がなくては船は動かず、目的地にたどり着かない。目的地に辿り着くには、適切な燃料を積んでいないといけないのである。

ビジネスの世界では、直近では決済競争でペイペイが躍進していることが挙げられる。大規模なキャンペーンにより一気に顧客の関心を引きつけ、定着させることに成功した。これは圧倒的な資金力がないとなかなか難しい。

古来は人の数などが重要視されていたが、近年はテクノロジーの発展によってそこまで重要ではなくなってきた。資金調達も以前より容易にできるようになったので、後述する2.3がより重要度を増しているように思える。

適切なリソースを調達できる力をつけるには、①自分で資金を稼ぐ力、②優秀な人を呼び込み、定着させられる力、③資金調達のためのプレゼン力などが必要とされる。交渉が上手い人のノウハウをインプットし、交渉の場に何度も立つことが重要である。

2.羅針盤の明確さ(矢印の向き)

燃料が積んであっても、行きたい方向が定まっていなければ船はただ水面を彷徨うばかりであり、目的地に辿りつかない。目的地に辿り着くには、羅針盤を明確にする必要がある。

ビジネスの世界では、例えばスターバックスの躍進が挙げられる。従来コーヒーだけを売っていたところに対して、スターバックスはサードプレイスの提供をし、お洒落な空間を提供することで独自の地位を確立した。

羅針盤を明確に描く力を身につけるには、①自分のやりたいことを見極め、ポジションを取る力、②目的を達成するための思考力(理想を適切にブレイクダウンできる力)、③色んな戦略をストックできる引き出し力が必要とされる。読書や体験などのインプットをすることで引き出し力を身に付け、アウトプットすることで自分の思考と向きあうことが重要である。

3.羅針盤の浸透度(矢印の統一)

適切な燃料を積んでいて行きたい方向が定まっていても、力を入れる方向がバラバラだと目的地までたどり着かない。船員としっかり意思統一をすることが重要で、そのためには共通言語が非常に重要になってくる。

スタートアップの強みはここにあるのではないか。人数が少ないことでトップとボトムの距離が縮まり、トップのメッセージが伝わりやすくなる。そうすることで方向を一つにした動きができる。

また多事業を展開していても、全社としてバラバラにならず成長しているリクルートやサイバーエージェントなどの会社はここが非常に強い。Googleやセールスフォースなどの世界的トップ企業も、ここに非常に力を入れている印象を受ける。

羅針盤の浸透度を高くするには、2.で羅針盤を明確化した上でそれを定期的に伝える不断の努力と仕組みの設計が重要である。ビジョン、ミッション、バリューの設計と、それを形骸化せず、共有する機会を設ける、1on1により個人の志向と組織のミッションを結びつける、こうすることで羅針盤を各メンバーに共有することができ、より強く推進できる。

ここまで、優れたチームとは何かということを述べてきた。適切なリソースを調達し、羅針盤を明確にした上で、それを浸透させる。こういったことをしていくことにより、よりチームを強くでき、目的達成に近づくことができるのではないか。

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