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#1|短期留学の意味とは

半年程前になるが友人とフィリピンに短期留学に行ってきた。

理由としては、会社から一週間の休みが与えられ時間的な余裕ができ、どこか遠くに行きたいという欲が出たことと、英語で情報を収集することの大切さを身に染みて感じたからである。(なお、イスラエルなどにも行きたかったが金銭的な理由で断念している。)

後者の理由に関しては、近年、グローバル単位で影響を与えられている企業に日系企業があまりなく、(強いていうならソフトバンクグループや、一部のメーカー、小売企業くらいではないだろうか) GAFAといったグローバル企業が日々の生活に溶け込んでいる中で、世界の動向を知っておきたいと感じたためである。(現状、日本語に訳されて届くのはほんの一部であり、時差もある) 海外の企業とやり取りすることもあるが、tech分野(AI,ブロックチェーンなど)はまだまだ海外の方が一歩進んでいると感じる。なにせそもそもの情報量が圧倒的に違うので、質の高い情報も集まってきやすい。

今回はフィリピンの短期留学での経験を元に、短期留学の概要や短期留学のPros/Consなどをお届けできたらと思う。

短期留学準備

なんとなく行きたいと思ったのは3月頃であり、友人二人を誘った。そこから色々検討などをし5月に日程など確定し、6月に行くことにした。

今回、たまたま1ヶ月前でも部屋などが空いていたため間に合ったが、もし短期留学に行くのであれば2ヶ月以上前の日程確定/申し込みなどをおすすめする。

今回お世話になったのは3D ACADEMY。費用が安く、内容に関しても1on1の授業が多く、勉強になるのではないかと思ったので選択した。後から気づいたがこの安さの秘訣は、フィリピン人英語講師の給与の安さと、運営が学生の海外長期インターン生ばかりだったからではないかと思う。

Bisinessコースの一週間を選択。今回は期間が限定されていたため1週間の実施となったが、本当にビジネスで使える英語を身に付けたいのであれば2ヶ月ほどの滞在を勧める。また、部屋に関しては今回は友人と一緒の部屋を取ったが、知らない人と交流するために別々の部屋でもよかったかなと思う。食事は基本ついていたが、現地の美味しい食事も食べたかったので、夜などは外出して食べに行ったりした。1日だけシュノーケリングもした。

費用に関しては下記に記載しておく。

▽留学一週間でかかる費用
計          :約¥150,000/人
授業料、宿代(ご飯付き):¥55,000/人(3人部屋)
入学金        :¥15,000/人
航空券        :¥45,000/人(直前に取得したので、本来であればもう少し安い)
就学許可証      :6,800ペソ(約¥15,000)/人
その他費用(ご飯、タクシー、シュノーケリング代など)
           :10,000ペソ(約¥20,000)

なお、細かい物価に関しては以下の記事が参考になるので、興味があれば是非。

留学生活

土曜の深夜に空港に到着し、迎えに乗り現地宿へ。日曜は授業がなかったのでシュノーケリングに行き観光を満喫。

月曜から授業が開始。まずはテスト。リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングとバランスよく出題された。日本のテストと違うなと思ったのはテストでのライティングとスピーキングの割合が多かったこと。インプットも大事だが、アウトプットすることで実際に身につくと改めて感じた。日本の学校でも受け身一方の授業ではなく、アウトプットに力を入れるといいのではないかと感じた。(一部の学校などでは既に実施していると思うが、私の所属していた環境はインプット偏重だった)

テストが終わった後は実際にクラスが分かれて授業。1on1の授業では英語を教わることはもちろん、「あなたは将来どうなりたいの?何がしたいの?」と、コーチングのような会話を多くすることができ、改めて自分自身に問い直すきっかけになった。また、ビジネスコースだったのでビジネスについて英語で色々とディスカッションしたが、日本的経営と世界的経営は考え方が違うなと身を持って感じた。日本の大企業の多くで実施しているジェネラリスト的な部署異動はやはりあまりないらしい。

グループの授業ではプレゼンテーションをしたり、動画を見てディスカッションをしたりした。メンバーは台湾の人や日本人など、アジア系の人が多かった。全体で見ても日本人が多く、次いで台湾や韓国人などのアジア系、まれに南アフリカやヨーロッパ系の人もいた。

一週間だったので物足りなかったが、もっと少人数でディスカッションしたかった。ここら辺も日本の学校ではあまりない領域なので、増やしてもいいのではないか。(日本人に欠けがちな交渉力、説得力が身につくと感じた)
基本的には夕方まで授業(50m*7コマ)で、夜間に課題を実施するという流れだった。朝から晩まで勉強漬けだったが、いい経験になった。

短期留学のPros/Cons

よく短期留学の是非が叫ばれているが、実際に短期留学に行った者の観点から短期留学のPros/Consについて述べたいと思う。

#Pros
1.英語学習のコツを体感できる
まず第一に、英語学習のコツを体感できることが大きいのではないか。洗練されたプログラムを通して脳がフル回転する感覚、こうしたら伸びるという感覚を身に着けることは重要だと思う。まあ日本でも英会話教室やオンライン英会話などでできなくはないが、異国の地で期間中ずっと英語漬けの生活をしていた方がより効果は大きいのではないか。

2.自分を見つめ直す一つのきっかけになる
続いて自己との会話ができる点である。1on1の講義が多いので本当によく質問される。日本人だと価値観が近いことも多いので同じような価値観を前提としたディスカッションが多いが、外国人だと根本的に価値観が違うことが多いので、よりロジカルに説明する必要がある。自分の価値観のアウトプットをしていく中で、より自身への理解が深まるだろう。

#Cons
1.英語を学ぶためだけの費用と考えると割高
これだけ情報や教材が世の中に溢れかえっている中で、英語だけを学ぶという目的であれば正直割高であると思う。YouTubeを見れば英語の動画なんていくらでもあるし、近年ではアプリで発音の矯正もしてくれるようになった。

▼英語発音矯正アプリ「ELSA Speak」


しかし、出来るだけ短期間で身に付けたい方や、海外生活を経験してみたいという方にとっては選択肢の一つとしては良いのではないかと思う。

2.留学期間によっては語学は上達しきらない
よく留学に行けば語学が話せるようになると勘違いしている人がいるが、そんなことはない。留学期間の問題もあれば、人によって上達スピードに差があることもあり、留学から帰ってきても英語が話せない人もいる。留学だけに限った話ではないが、「なぜ英語を学びたいか」、「英語を学んで何がしたいか」を明確にし、最終目的から落とし込みをしていくことでより成果に結びつきやすくなるのではないか。(これは英語学習に限った話ではないが)

ここら辺を鑑みた上で検討すると良いのではないか。短期留学を検討している人の一つの検討材料になれば幸いである。

質問などありましたら受け付けますので、お気軽にコメントください。
※サムネイル画像はフィリピンの海の写真です


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