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敗者と勝者の本日

トレーニングサポートしている高校サッカーの選手権予選が終わった。

準決勝で敗退だった。

2016年と2017年の選手権予選を連覇して迎えた今年、インターハイ予選も優勝して選手に過信はなかっただろうか。

振り返りながら今日のトレーニングを実施していると選手たちには要因は

見当たるようだったしもちろんそれは私についても言えることだ。


あっけなく終わった最後の全国への道。

自分自身、今年のチームの試合を観れるとしたら全国の舞台かなと思っていた。

選手たちにももちろんそのように伝えていた。
(昨年は県の準決勝と決勝を観戦に行っていたので)


敗戦後初のトレーニング日だった今日。


隣では奇しくも先日四国大会で優勝し、選抜甲子園出場を手中に収めた

野球部が練習をしていた。


2016年に十数年ぶりに全国高校サッカー選手権大会へ出場を決めた年には

野球部が選抜甲子園で大活躍し、取材陣が多く押し寄せる中で

選手たちは羨ましそうにその風景をみていた。

羨ましいと思うなら自分たちもそうなるように頑張れ!!!

とゲキをとばしたものだ。


結果2016年と2017年はサッカー部は全国大会へ出場し野球部は出場を逃した。


公立高校なので私が指導する火曜日はグラウンドを半分にして

野球部が練習している横でトレーニングを実施している。


時に硬球が転がってくる、環境で

互いに刺激し合いながら出来ているとは感じている。


自施設の"LibreBody"へ通っている野球部もいるので

サッカー部だけを応援しているわけではないが

今日は、敗者と勝者が側から見ていてもわかるような

校庭だった。


競技が違うし、歴史も県内のライバル校との力関係も違うと思う。


でも現場でこのように活動していて恵まれているなと感じるのは


サポートチーム以外の同じ高校の部活動の様子や

指導者の指導風景に遭遇することが本当に為になっていると感じる。


試合で対戦相手のアップ風景や指導風景をみることは

バスケのサポートをしている時から頻繁にあったが

香川県に帰ってから高松商業高校へは

ほぼ毎週のように行っている。

初めて指導後に全国に行った時の1年生が今の3年生なので

一周以上していることになる。


年代が変わると雰囲気も意識も変わる。


校風とやらで変わらないものもあるだろうが

変わっていく選手たちの中で

自分もどうあるべきかは常に考えさせられる。


自分の成長に合わせて指導をしていても

結果が伴うわけではない。


もちろんスタッフは監督・コーチ初め

多くの方が関わっている。

今日、キャプテンは受験のために引退するとのことで

練習前に挨拶にきた。


『(勝てなくて)申し訳ないです』第一声でそう言ってきた。


なぜ、私に謝る。

そう言いたかったが。

力なく発した言葉の次がなく、この必然性をどう考え

次にどう行動するかで今後の人生の大きな糧になる。

そのように伝えた。


昨年からレギュラーでキャプテンと同じく施設にも通っていたGKも

私に対してトレーニング後に

『赤山さんを全国に連れて行けなくてすみませんでした』

そう言ってくれたが。

なんだか複雑な心境になった。

これを虚無感とでも言うのだろうか。


私から伝えられることは

高校時代のこういった悔しい思いや日々は

一生の財産であり、大人になるに連れて

本気で熱くなることも

本気で悔しいと思うことも減ってくる。

だからこそこの日々を大事にしてほしい。


いつも繰り返し伝えている事だ。


伝えながら本当は心の底からいつも彼らには感謝している。


毎年、彼らには悔しい思いや本気で熱くなることを

経験させてもらっているから。

彼らは一生に1回の最後の選手権予選。

でも私は役得で毎年その最後にかける選手たちに向き合うことができる。


昨年の準決勝時の試合前とハーフタイム時

熱くなり選手たちにゲキを飛ばしている自分にびっくりしたほどだから。


今年、勝負をかけ熱くなる試合はなくなった。

去年と一昨年は年明けまで試合の勝敗に一喜一憂させてもらえたことに

今更ながらに感謝したいと思う。

本当にありがとう!!!


勝敗が全てではないが、そこから学べるこういった感情と思いを武器に

次の現場へしっかり繋げていきたい。

※ちなみに今日は写真のグラウンド向こう側にある体育館で空手道の指導がサッカー部の指導後にありダブルヘッダーでした。(高松中央高校)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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