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【アンガーマネジメント】期待値の設定によるアンガーマネジメント

こんにちは。吉田です。
心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。

さて今日はアンガーマネジメントについて。

アンガーマネジメントと聞くと、「怒りの感情が湧いたら6秒耐える」とかを思い浮かべると思いますが、これ無理じゃないですか?

アンガーマネジメントの専門家さんは怒りに6秒耐え、その気持ちをコントロールしましょう的なことを言いますが、1回は耐えられたとしても、2回、3回と耐えることは難しいと思います。

例えば、軽率な発言をしてきた人に対して怒りが湧き起こり、6秒耐えたとして
「今のあなたの言い方はとても傷ついたわ。もう少し違う言い方が良いのだけど」と伝えることができたとして、軽率な相手が
「ごめんなさいね」と言う可能性って低いと思うんですよね。軽率だから。

軽率な人は「え?こんなことで傷つくの?メンタル弱くない?」とか返してきそうじゃないですか?
そしたらまた怒りが湧いて6秒耐えなきゃいけないし、

「あなたがそういう態度になることはわかったわ」とか言ってその人の前から立ち去ろうと思っても、
「え、何。私が悪いわけ?何その態度気に食わないんだけど」とか逆ギレされたりするじゃないですか。この度に6秒耐えろはキツいですよね。

なんか、6秒耐えたら大丈夫みたいなのって性善説に乗っかってるというか、怒りを感情的に表現するのではなく、適切に言語化すれば相手はわかってくれる、みたいな、なんじゃその設定っていう中での話になっている気がしていつもモヤモヤします。

そんなことより大事なのは"適切な期待の設定"で、相手を「軽率な人」と認識できれば怒りも何も湧かずに済むのかなと。

そもそも、「怒りの大きさ」って「期待値−実態」なので「期待値」を「実態」とイコールにできれば「怒りの大きさ」はゼロになるわけです。
期待値100−実態10=怒りの大きさ+90
期待値10−実態10=怒りの大きさ0
期待値10−実態100=怒りの大きさ−90

ちなみに、怒りの大きさがマイナスというのは、怒りの反対の感情(喜び)がプラスということです。
怒りの大きさ−90=喜びの大きさ+90

このように表すと、アンガーマネジメントに必要なのはこの数式を頭に入れておくことと、相手への期待値を適切に設定することと気づくと思います。

相手への期待を適切にするにはどうしたらいいかというと、それは"観察"と"対話"しかありませんね。観察と対話によって、よく接する人への期待を設定することができると怒りの感情に振り回されることがいくらか減ると思いますよ。

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