児童発達の専門家は我が子とどう接しているか②〜遊び道具編〜
こんにちは。吉田です。
心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。
さて今回も、前回同様私自身の子育てについてつづっていこうと思います。
テーマは「遊び道具」について。
私には1歳6ヶ月のM君という息子がいます。今日もM君は一日中遊び尽くしたわけですが、今日は以前使っていたおもちゃを使って遊ぶことにハマっていました。
そのおもちゃがこちら。これは義理の父母がM君が10ヶ月になった頃に買ってくれたおもちゃです。
ちょうどこのおもちゃの対象年齢も10ヶ月〜とのことなので、当時のM君もこのおもちゃでそれなりに遊んではいたのですが、そんなに大ハマりすることもなく、最近では部屋の隅に置かれていることが多いおもちゃさんでした。
で、今日。最近にしては珍しくこのおもちゃで遊んでるなー。と思って見ていたら、M君が僕に訴えかけてきました。「アー!アー!(訳:ちょっと!この積み木がこの穴に入らないんだが!)」と。
このおもちゃには平べったい積み木と柱体の積み木があり、その積み木を穴から箱の中に入れて遊ぶのがこのおもちゃの醍醐味です。
箱の中の積み木を取り出すための円形の穴が天井部分だとしたら、底面は動物の絵が外側に描いてあって、その動物の口の部分が細長い穴になっています。その細長い穴には平べったい積み木を入れられます。側面にも色々な形の穴があって、そこからは柱体の積み木を入れられます。(イメージわかなかったらリンクを見てください)
これまで、M君は積み木を円形の穴から取り出して、その積み木を円形の穴から入れて遊んでいました。(円から出して円に入れる)
ただ、今日は底面の動物の口に、柱体の積み木をねじ込もうとしていて、「入らないんだけど!」と言って(言ってない)怒っていました。
そこで僕は「いやいやMちゃん。その穴からはその積み木は入らないよ。その穴にはこっちの積み木(平べったいやつ)を入れな。その積み木(柱体)はこっちの穴(側面)から入れなきゃ」と箱を指し示しながら説明しました。
そしたら、M君。説明した通りに遊び始めました。これには驚きました。「え!わかってるんだけど!」って。さすがに側面の穴から柱体の積み木を入れるには形状を合わせる必要があるから難しかったけど、トライはしていました。動物の口から平べったい積み木を入れるのは完璧。
さて、このエピソードで僕が伝えたいのは息子の自慢ではなくて、「おもちゃってしまわずに手の届くところに置いておくと子どもってけっこうそれで遊び倒してくれるよ」ってことです。(専門家っぽい)
他の家庭がどうなっているのかはわからないのですが、部屋が狭かったり、収納スペースが少なかったりすると、子どものおもちゃって「スタメンおもちゃ」を手の届きやすいところに置きがちではないですか?
あとは、「これは一時ハマってたんだけど、もう使わないみたいだから友達にあげるわ」って考えて他の人に渡しちゃう。とかもありそう。
けどこれ実はもったいないことなんじゃないかなって思います。子どもってかなり成長スピードが速いので、これまで見えてなかった景色が突然見えたりします。
つまり、「え!ちょっと待って!このおもちゃってこんな使い方で遊べるの!知らなかったんだけど!」みたいな閃きが突然起こるんですよね。
だから一つのおもちゃでけっこう長いこと遊べたりします。こういった視点がないと、月齢が上がるたびに新しいおもちゃを買って、抱えきれないから古いのは処分してってサイクルになっちゃうからけっこうお金がかかっちゃったりします。
ちなみに我が家にあるおもちゃは、先ほどの積み木を箱に入れるおもちゃと、これ以外のTHE•積み木って感じの積み木。あとは画用紙と色鉛筆。絵本と図鑑。振ると音が鳴るやつ。ボタンを押すと曲が流れるやつ。車のおもちゃたち。踏み台みたいな遊具とかです。
これらが狭いリビングの隅にごちゃっと「お好きにお遊びください!」って感じで置いてあります。もうほんとにごちゃっと。インスタでは挙げられないクオリティのごちゃっと感です。写真に収めたくないから写真撮りませんがほんとにごちゃっと置いてあります。
子どもにおもちゃで遊んでもらうにはこの「置いておく」って感覚がけっこう大事で「与える」って感覚になっちゃうと遊んでくれなかったりします。
「与える」になっちゃうと、親が遊んで欲しいおもちゃと、子どもが遊びたいおもちゃが違ってきてしまいます。
「ほら、今日買ってきたこの新作おもちゃで遊べ!」って言っても、けっこうキョトンだったりします。
そうすると、「うーん食いつき悪いなー。仕方ない。一番食いつきがいいテレビやスマホを見せるか」ってケースに陥りやすいかと。
おもちゃに限らず大事なのは、親がさせたいことをさせるのではなくて、「子どもがしたいことをさせる」ことなのかなと思います。ただ、子どもがしたいことは秒単位で変わってしまうので、都度都度それに合わせてたら大変です。だから、「お好きにどーぞ」の環境作りが大事。これができたら楽だと思います。
と、いうわけで、子どもの遊び道具は子どもの手の届くところに置いて、「お好きにどーぞ」の環境を作りましょう。って話でした。あ、尖ってたり、誤飲のおそれがあったりといった、危険なものはダメですよ。安全に遊べるものを、置いておくようにしましょう。
最後に、我が家が最近買った遊び道具のベストバイを添付して終わろうと思います。
ではまた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?