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自己紹介・経歴など

山本了宣(やまもと りょうせん)です。2009年末に弁護士になりました。

刑事事件を主に扱ってきましたが、特に無罪主張の事件に注力してきました。その関連で、証拠収集・証拠開示・行政文書などに関心を持ちました。

証拠が300冊(PDFが1万5000個以上)に達する大事件を担当したことがきっかけで、2018年、大量の文書を整理活用するシステム、『弁護革命』を開発しました。コーディングも全て自分でおこなったところが特徴かもしれません。汎用的に使えるシステムに作り替えて、2021年1月に一般リリースしました。幸い好評をいただいており、ユーザー数は順調に増えています。現在は体制を強化して、より多くの方に使っていただけるように努力しています。

開発に至る経緯は、刑事弁護オアシスの「インタビュー 刑事弁護人の泉」で詳しく取り上げていただきました。 https://www.keiben-oasis.com/fountain/006 

刑事分野・IT・セキュリティについて、実用的な知識とスキルがあるため、刑事手続IT化や、IT活用、セキュリティの関係などでお声がけいただくことが多いです。最近はAIに関してもお声がけいただきます。

資格等

弁護士、CISSP(Certified Information Systems Security Professional)、応用情報技術者(IPA)

所属等

  • 日弁連 刑事手続IT化PT(2021年~)

  • 日弁連 弁護士業務における情報セキュリティに関するワーキンググループ(2021年~)

  • 大阪弁護士会 刑事弁護委員会 刑事IT・セキュリティPT(2022年~)

研修・講演等

2010年~ 否認事件の研修などをよく実施しました。
2018年 全国8カ所で証拠開示研修を実施しました(証拠開示分野で、私の開発した方法論(人・場所・物を手掛かりに開示請求をおこなう方法)が広く知られており、研修講師によく呼んでいただきます)。
2021年11月19日 近弁連シンポジウム「『ようわからん』では済まされない!! ――刑事司法IT化の光と影」 基調講演(前半)・パネルディスカッション

最近は、弁護士DX・IT・セキュリティ・AIに関するご依頼を多くいただきます。
生成AI活用のセミナーは、「すごく面白い」というご感想をいただきました。

2022年~2023年に、以下の地域で研修を実施しました(Web含)。

2022年 
東京(3)、大阪(3)、愛知、京都、滋賀、神奈川、和歌山、鹿児島、徳島、山口、長崎・佐賀、山梨、兵庫、山形 日弁連、近弁連

2023年 
大阪(2)、奈良、大分、長野、東京:多摩、愛知、新潟 日弁連(ライブ実務研修)、関東弁護士連合会(夏季研修)

関連記事等
愛知 → 「できるところからはじめよう! 弁護士業務におけるIT活用の道標」(研修まとめ)
東京二弁 → 『ITツールを使いこなす!』 二弁フロンディア2022年11月号

IT・セキュリティ関連の研修アンケート結果(回答148件中)

  • 研修内容は実践的だった 95.3%

  • 周囲の弁護士にこのような研修を受けて欲しいと思った 95.3%

  • 弁護士業界が全体としてセキュリティ対策を強化していくことは重要だと思った 99.3%


勉強会や事務所個別のセミナーなどもご依頼いただいています。また、事務所のIT化と情報セキュリティの改善について、個別相談もご対応しています。

主要な著作等

  • 「法律事務所の情報セキュリティ対策」自由と正義2024年3月号・vol.75-3

  • 「実務家及び研究者へのアンケートを手掛かりとした、刑事手続IT化に関する諸外国の実情調査と考察」(2021年)近弁連シンポ

  • 「刑事手続のIT化に備える」季刊刑事弁護108号(2021年)147頁以下

  • 「刑事手続とIT【後編】」判例時報2491号(2021年)112頁以下

  • 「刑事手続とIT【前編】」判例時報2490号(2021年)118頁以下

  • 「証拠開示の方法論」季刊刑事弁護101号(2020年)

  • 「開示証拠の謄写に700万円かかる日本の法制は妥当か―刑事記録の入手に関する費用負担についての諸外国への照会調査を踏まえて-」(上下、月刊大阪弁護士会2020年6月、7月号)

  • 「日本の証拠開示法制及び実務を踏まえた、台湾における証拠開示制度の検討」(律師2018、※台湾の雑誌)

  • 「証拠の一覧表を改善するための三つの提言-「標目」の解釈論とデータベース的運用の可能性を踏まえて」判例時報2346号(2017年)4頁以下

  • 『実践!弁護側立証』(共著、成文堂、2017年)

  • 「反対尋問」新時代の刑事弁護(成文堂,2017) ※言語的な側面から分析したものなので、結構特色がある論文と思います。

  • 「行政文書を刑事弁護に活用する(連載・全10回)」季刊刑事弁護88~94、97〜99号(2016年~2019年) ※第4回「警察の証拠管理」をよく引用していただきます。

  • 「無罪弁論が形をなすまで」季刊刑事弁護77号(2014年)

  • 「目撃者は実はいなかった」季刊刑事弁護69号(2012年) 第9回 季刊刑事弁護新人賞 最優秀賞受賞

IT・セキュリティ関連

開発者として、アプリケーション全体の設計と、コーディングの両方をおこないます。コードレビューなどの役割も担っています。バックエンド、フロントの両方を扱えます。

go言語をメインにしています。go言語はGoogleが開発した言語で、大規模開発にも適する高パフォーマンスの言語です。goのコーディングに関しては、得意分野だと考えています。
goのスキルを更に高めるのが生産性を上げる早道だと考えており、あまり手を広げていません。TypeScript,Pythonは扱います。

基盤はGoogleCloudPlatformを中心にしています。サーバー開発はgo言語のマイクロサービスが中心です。

セキュアコーディングを専門家から学んでおり、暗号・認証・バリデーション等を正しく用いた開発と設計ができます。ゼロ知識暗号化を用いて、弁護革命Transferを実装しました。

システム関連の特許を個人で1件取得しました(『弁護革命』の基礎技術)。

CISSPの資格を有しており、セキュリティに関する専門知識を有しています。
組織の情報セキュリティ、サイバーセキュリティを一通り把握しているほか、プログラミングのセキュリティ(セキュアコーディング)が得意です。
自社でISO27001,27017(情報セキュリティマネジメントシステム、クラウドセキュリティ)の認証を取得しており、セキュリティ体制構築の実務経験があります。

普段の様子

各種ミーティング等は、16:00~18:00あたりで設定できると嬉しいです。午前は動けないことが多いです。

研修・講演等のご依頼

できるだけ3ヶ月以上の余裕を持って早めにご依頼ください。近い時期ですと予定を確保できないおそれがあります。ご連絡はこちらから

ここ3年から5年以内で重要性の高いテーマとして、(1)事務所の情報セキュリティ対策(含弁護士情報セキュリティ規程への対応)、(2)電子提出の義務化の対応(事件記録のデジタル化)、(3)生成AIの活用とリテラシーの習得、があると考えています。いずれも実践的な知見を蓄積できるように注力しています。

※日弁連の発展型研修などでお申し込みされた場合、担当講師を指定する仕組みはありません。山本を講師として希望される場合は、基本的には山本個人宛にご依頼ください。

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「セキュリティは大事なところからやっていきたい」→

「データの記録では仕事がしづらい…」→

最終更新:2024年3月

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