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字が大きくなる原因、「理屈は諸刃の剣」という話

昨日ご紹介したブログ『のんびりと書道の話』の引用の中に、
・線が太くなると字が大きくなる
・1画目で失敗するとその後全部崩れる
との話がありました。

同じ内容が、以前ご紹介したYouTbeチャンネル『華鳳先生の書道学校』でも解説されていたので、ご紹介しておきます。より理解が深まりますよ。

【あなたは大丈夫?】書道初心者によくある!字が大きくなる原因 TOP3


さてこれらの内容、私にとっては目から鱗でしたが、しっかりと勉強された方々にとってはごく基本的なことなんでしょうね。

そういう情報をもっと知りたいです!

でも情報を得て、「なるほどね~」と思うだけではダメなんですよね。

その辺りのことも『のんびりと書道の話』で語られていて、読んでいて「ガーン!」となりました。

そちらもご紹介しますね。

「理屈は軽んじてはいけないが、諸刃の剣でもある」

(略)

【私が話す理屈】を聞いて

「なるほどねぇ・・・」

と感心しているだけでは何の役にも立ちません。


ところが、

「なるほどねぇ・・・」

と深く感心した人ほど、その「なるほど」の衝撃に幻惑されて、とても役に立ったような、多くのものを学んだような気分に浸ってしまい、それを実践に移すことなく満足してしまいがちなのです。

(略)

いくら「なるほど」と思ってみたところで、それはあくまで理屈が分かったというだけの話なのであって、書そのものが分かったわけではないのです。

それを実践に移してこそ、初めて意味があるのです。

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私の理屈というのは、最大公約数としての要素を理屈として再構築したものに過ぎません。

ですから当然の事ながら、基本的な部分を理解する為には有用ですが、それで書の全てについて網羅出来るわけではありません。

ところが、私の理屈を理解し、それを実践に移す事が出来たところで、先に進めなくなってしまう人がいます。
(略)
理屈以上の部分になると、全く手も足も出なくなってしまうのです。

(略)

私の理屈が最大公約数としての要素を基にしているのは、それ以上の部分への応用を少しでも容易にする為に他なりません。

それ以上の部分までをも無理に理屈に取り込もうとすればするほど、その状況毎の個別の対応にまで話が及んでしまいますから、話が際限無しに複雑になってしまい、「理屈のための理屈」のようになってしまいます。

こうなるともはや説明の為の理屈ではありません。

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理屈というのは頭で理解しやすい分だけ、頭だけでの理解(思い違い)が一人歩きを始めやすいという危険を孕んでいます。

ですから「諸刃の剣」なのです。

『のんびりと書道の話』「理屈って本当にいらないの?その3」

肝に銘じます!