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音声か歌か?脳が音楽を知覚する仕組みを解明する

Speech or Song? Identifying How the Brain Perceives Music より。

人が、特に乳幼児の時期に、音声と音楽をどのように区別しているのかを探る研究。生後4ヶ月の乳児は歌よりも(乳児向けの)話し言葉の方が、脳の神経追跡能力が高いことがわかった。大人の場合は逆の結果で、歌に対する方が話し言葉よりも高い。

乳児向けに誇張して話す際のピッチの不安定な輪郭や安定性の欠如が、乳児が好む特徴であることがわかっていますが、この特徴が乳児に対して「歌ではなく、今は音声を聞いてる」ということを知らせる手かがりになっていると、研究者は考えています。

他の研究では、21人のプロの音楽家がバッハの4つの合唱曲を聴いたり、頭の中で想像したりしているときの脳波活動を記録しました。この脳波活動と西洋音楽に関する大量のデータから「各音符に対する驚き」を定量化することができました。

育った音楽環境によって「予測」が変わってくるため、この研究結果が「音楽処理の文化的指標」になると研究者は考えています。

【龍成メモ】

人の聴覚がどのように発達していくのか、お腹の中にいる段階から詳細に解説している論文がありとても面白かったので、そのうち紹介したいと思います。

Ana Tablas さんの写真から。

#子育て #早期教育 #乳児 #音声知覚

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