ビッグマック指数で見ると1ドル87円が適正値?!
円安が行くところまで行ってますが、経済通な方のYoutube動画を観ていると「円高に反転するかも?」という意見が多いです(と言われて久しいので160円に行く可能性もありますが…)。
そこで、有名なビッグマック指数で円ドルの適正価格を計算してみました。
ビッグマック指数とは何か?
ビッグマック指数は1986年にイギリスの経済誌The Economistによって考案された指標で、購買力平価理論に基づいてます。購買力平価(PPP=purchasing power parity)とは、為替相場の理論的な値は国家間の様々なモノの値段から算出できると考える理論です。スマフォやテレビ、卵や医療費など、様々なモノやサービスの価格を比較します。
しかしそれはかなり面倒ですし、直感的には理解しづらいので、簡易的かつ象徴的に「ビッグマック」単体の値段で比較してしまう、というのがビッグマック指数です。
日本とアメリカのビッグマックを比べてみよう
アメリカは広大なので各州によって価格は異なります。最高峰だとマサチューセッツ州で$7.09(1,074円)もします。平均で$5.17(783円)とこちらのサイトにあったので、この価格を採用します。
日本ではこちらのサイトに450円とあったので、この価格を採用します。
両者の価格を比較すると、アメリカの方が1.74倍高いという結果になります。
日本とアメリカの価格が同じになる円ドルの為替レートは?
現在の価格は1ドル=151.52円で計算しています。これがいくらになれば、日米の価格は同じになるのでしょうか?
$5.17×理想為替レート=450円
上記の式を解けばいいので計算をすると、1ドル=87円になります。
もちろん、1ドル=87円があるべき正しい為替レートということはありませんし、ビッグマックという1つの品目だけで出している購買力平価ですが、今回のようにあまりにも大きな開きがある場合には、(金利差や貿易赤字などの要因はありつつ…)為替のあるべき均衡点がもう少し円高寄りに存在する可能性があります。
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