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AI関連

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たまにAIのnoteを投稿するので、マガジンにまとめてみました。
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記事一覧

Apple、独自のAIビジョン(Financial Times)

Apple Intelligence: iPhone maker takes control with its own AI vision というFTの記事から。 AppleのOpenAIとの提携について、Financial TimesとThe Wall Street Journalの両方の記事を拝見しましたが、かなり見方が異なるようです。 WSJは、OpenAIがMicrosoftとの契約が既にあるにもかかわらず、Appleとの緊密な連携を発表したことで、Microso

BadGPTの時代へようこそ(WSJ)

Welcome to the Era of BadGPTs というWSJの記事をもとに、他のウェブサイトの情報も併せて記事にしています。 BadGPTやFraudGPTが暗躍OpenAIの人工知能を利用した "BadGPT" や "FraudGPT" と言ったサービスが登場しています。 基本的にインタフェースはChatGPTに似ていますが、例えば「銀行関連のフィッシング メールを作成」を要求すると、どこに悪意あるリンクを挿入すべきかも含めたメールのフォーマットを書き出して

AI(GPT)によって既に仕事は消えていた

英国紙 Financial TImesの Here’s what we know about generative AI’s impact on white-collar work という記事からです。 高度な頭脳労働が最もAIの脅威にさらされている記事自体はMckinseyのレポートなど、複数のレポートや論文をもとにしています。 今までは年収3万ドルぐらいの相対的に年収レベルの低い仕事が、オートメンション化の脅威にさらされ続けてきました。 しかし、これからは日本円で言

ジェネレーティブAIの登場が雇用削減につながると、ダボス会議に出席するCEOらが指摘(FT)

Generative artificial intelligence will lead to job cuts this year, CEOs say というニュースから スイスのダボス会議に先立ってPwCによって行われた調査によると、世界の最高経営責任者の4分の1が、ジェネレーティブAIの導入により、今年2024年は少なくとも5%の人員削減につながると予想しています。 「メディア・エンターテインメント、銀行、保険、流通」といった業界は、AIによって仕事が喪失する可能性

OpenAIに挑む、フランスの超有望AIスタートアップとは?

Meet the French startup hoping to take on OpenAI というThe Economistの記事を参考に、Mistral社のウェブサイト、TechCrunchの記事、FTの記事や比較論文なども調べてnoteにしています。 フランスのMistral社が開発した生成AIはOpenAIに匹敵?GPT-4という最強のllms(大規模言語モデル)を生み出したOpenAIが、生成AIの分野では独走しているかに思われていましたが、Alphabet(

Googleのリークメモ〜敵はOpenAIではなく、オープンソースAI

What does a leaked Google memo reveal about the future of AI? というThe Economistの記事から。Leaked Google Memo Admits Defeat By Open Source AI という記事にリーク内容が詳しく書かれていたので、そちらの記事も参照しています。 未来のAIは巨大企業によって専有されると思っていたが…OpenAIによって注目された “Large Language Model

脳画像から心が読めるようになった

Semantic reconstruction of continuous language from non-invasive brain recordings というnature neuroscienceの掲載された論文の紹介です。 脳画像とタイトルで書きましたが、正確には脳機能画像(fMRI)です。 脳機能画像(fMRI)から文章を生成するモデルを構築3人の被験者に16時間に渡り物語の朗読を聞かせ、聞いている間の脳活動をfMRI(機能的磁気共鳴画像法)により計測。

ChatGPTは、すべての言語で平等のQualityではない(nature)

ChatGPT: not all languages are equal というnatureの記事から。 あらゆるAIツールについて言えることかも知れませんが、ChatGPTも「フランス語やアラビア語」でChatする場合と英語とでは、結果の品質が大きく異なるそうです。 GPT-4を日本語で使用する分にはそこまでの問題は感じませんが、アラビア語の場合は「不正確な文章や意味不明な文章が回答に含まれることも」あるそうです。 OpenAIが研究していない言語については品質の向上

習氏の演説について、ChatGPTに誘導尋問してみた

習氏の最近の演説をChatGPTに解釈してもらいました。翻訳についてはDeepLも活用しています。 ちなみにChatGPTはたまに(話題によっては頻繁に)流暢に嘘をつくので、内容を全面的に信用しない方がいいかもしれません。 他人の灯りを消したても、自分が明るくなるわけではない(吹灭别人的灯,并不会让自己更加光明)他人の灯りを消したても(吹灭别人的灯)、自分(の灯り)が明るくなるわけではない(并不会让自己更加光明)という意味ですが、アメリカの他国に対する干渉を意識した発言だ

「このようなモデルで科学を行うことは完全に不可能」GPTに関する科学者の意見

「データがどうなっているのかわからない。だから、改善することができない。つまり、このようなモデルで科学を行うことは完全に不可能なのです」 GPTがたまに(トピックによっては頻繁に)流暢に嘘をつくことに関して、natureの記事ではfake factsと言っています。このfake factsが混じってしまうため、現状では科学において実用的ではないと言っています。 加えて、GPTがどのようなデータで訓練されたかも分からないため、科学に使うことはできないと、記事に出てきた研究者

3/16 気になった記事(就職活動にChatGPT、弱小企業が国防総省に売り込む)

就職・転職活動で活用されるChatGPT(WSJ)Bosses Are Catching Job Applicants Using ChatGPT for a Boost というWSJの記事から。 インターンにおける課題で "a press release about microwave towers" のような普段であれば、ほとんどの人が解けないような課題に対して応募者全員が合格するようになりました。それも全員がほとんど同じ答え(笑) そう、ChatGPTに聞いた結果を

ChatGPTは医師に取って代わることはできるのか?

Lancet Infectious Diseasesに掲載されたレター(ChatGPT and antimicrobial advice: the end of the consulting infection doctor?)を紹介した論文記事をもとにnoteを作りました。 「ChatGPT」が抗生物質を正しく処方できるか8つのシナリオで検証リバプール大学の研究です。彼らはGenerative artificial intelligenceである「ChatGPT」について

グーグル、チャットボット「Bard」の計画を公開(FT)

Google reveals plans for chatbot ‘Bard’ as AI tech race heats up という記事から。 マイクロソフトがOpenAIに数十億ドル規模の投資をすると発表しましたが、Googleもそれに対抗するためにLaMDAと呼ばれるGoogleの最も強力な言語AIをもとにした、現在の検索エンジンよりも簡単に答えが見つけれるサービスを提供するそうです。 【龍成メモ】 私個人的にはGoogleのライバルはOpenAIではなくて、p

「教師なし機械学習」が幼児の学習メカニズムから学べること

Lessons from infant learning for unsupervised machine learningというNature Machine Intelligenceに掲載された機械学習(AI)の論文です。 ラベル付けされたデータセットへの依存を減らし、ラベルのない膨大なデータを活用したいという要望から、教師なし(または自己教師あり)学習アルゴリズムに再び注目が集まっているようです。 アルゴリズムをより進化させるために、人間の赤ちゃんの学習プロセスに学ぼ