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雑記20210426

 noteで小説以外の投稿は、約一ヶ月振りです。他の投稿サイトやtwitterもあるので、まったく小説以外の言葉を書かなかったわけではないのですが、ただ去年に比べると、こういう雑記的なものは全体的に明らかにすくない感じですね。そう言えば最近、買ったまま積読になっていた長編を読もうとすると、どうも私の精神状況が原因か純粋に作品が合わなかったのか、あるいはその両方が原因かは分からないのですが、百ページほど読んでやめてしまう、というのが続いていて、短編集やショートショートを読むことが多かったです。磨きぬかれた文章と切れ味の鋭い結末を味わうと、あぁ短編って楽しいなぁ、と嬉しくなりますね。

 今回は近況報告として、最近書いた小説の宣伝でもしようかな、と思いまして。三月はほとんど連作長編の投稿に費やすことになりました。

 本作は過去最長の65000字近い分量になり、とにかく完結することを心掛けながら書いた作品だったので、とにかくその目標は達成できてほっとしています。安堵と同時に、燃え尽き症候群みたいになってしまうかもしれない、と思ったのですが、そのあとすぐに新しい掌編を投稿できたので、そういった状態にはならずに済んだようです。ただペースは明らかに落ちていますね。これは別の事情があるので、長編を書いたこととは関係ないかも。

 この掌編はちょうど桜の咲く時期だったので、桜を見ながら、それに合わせて何か一本書きたいな、と思って投稿した掌編で、作中に〈三島くん〉〈瀬名くん〉〈眉村くん〉という人物名が登場しますが、これは自宅の本棚に入っている作家の名前から取ったものになります。当てられるかな?

 次に書いたのが、

 どの作品でも、いま自分なりに自分の書ける限り最良のものを、というのを心に刻んで書いているのですが、何が自分にとって最良なのか、と考えると、これはこれで難しい。でも自分の大好きで読んできた作品を考えると、磨きぬかれた文章と先の読めない展開、切れ味の鋭い結末には惹かれてしまいます……「現実の終点」を書いている時に思ったのは、自分はやはり驚きに拘りたい人間なんだろうな、と。ちなみにエピグラフに置いた二作品は本の紹介者としてもぜひとも読んでもらいたい名作です。

 そして次が、

 隣人との騒音トラブルをテーマにした作品で、私はどういう作品をつくるか考える時、最初と最後をつくって、その間を埋めていくように書くことが多いのですが、当初つくった結末通りになることはすくないのですが、これは当初予定した結末とほぼ変わっていなくて、それが良い悪いは別として、大雑把な自分としてはめずらしいことでした。

 直近の一作が、

 もともと2000字くらいの掌編をリライトした作品で、青春、恋愛へと向かって投げたど真ん中ストレートです……と言ったら呆れるひともいるかもしれませんが、青春、恋愛、と頭に浮かべて私に書ける精一杯が、これでした。