[Agile Again]時代のシフトに対して、生き残る準備はできているか


ここから日本は、世界の変化の中で、まさに生き残るためのシフトに突入する。

雇用という観点で、下記のNoteを書いた。

で、
何度も出してしまい申し訳ないですが、(すごく端的にまとめられててわかりやすいので、甘えてしまいます。すいません...)ちきりんさんのポストを通して私の考えをまとめてみたい。以下のようなことを提示してくれています。


/ 時代はシフトしていく、今はそのシフトの真っ只中である

・人類の歴史は、「狩猟」「農耕」「工業」「オフィス」時代とそれぞれ
 シフトしてきた
・現代は(ちきりんさんいわく)「思考」時代に突入している

で、"シフト" ってところが大事。例えば「狩猟」から「農業」からのシフトで見ると

・もともと人類は「身の回りにあるところから採取する」のが生きて
 いく術、つまりお仕事であった。これが「狩猟」時代
・あるとき「農耕」という時代のシフトが起きる
・「周りにあるものを採取する」という仕事から「食べるために、時間を
 かけて植物(食べ物)を育てる」という仕事にシフトする
・生きるための仕事が変わる、というまさに生き残るための大きな変化が
 起きる

/ シフトでは求められる人物像と資質・スキルが変わっていく


シフトのたびに、「求めらえるもの」が変わってきた。

・「求められる人物像」も大きく変化しました。
・「求められる資質やスキル」が変わりました。

狩猟時代から、農耕時代にシフトすると、求められる能力もシフトしていく。そして農耕時代から次の工業時代にシフトすると、生きるために必要だった「仕事」としての能力はさらにシフトしていく。

ちきりんさんが書いてくれている能力を私なりにまとめると以下となる。

□ 狩猟時代
・(獲物を捕まえるために)勇気があり、怖いものしらず
・俊敏で腕力も強い
  → でも、農耕時代へのシフトでは価値が逓減

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「怖いもの知らずで俊敏な腕力自慢」な人が没落、「長時間の力仕事に耐えられる人」の台頭。つまり腕力自慢の大量解雇(組織に所属していたら)

□ 農耕時代
・長時間地道な作業に耐えらえる
・(植物の様子をしっかり把握するための)細かい観察能力
  → 産業革命で産まれた工業時代へのシフトでは価値が逓減

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「農業」やってるより「工場で働く」ほうが遥かに稼げるようになる。農村から都市への大移動。世界中で基礎教育が蔓延。「経験と勘で農耕を理解し、最適化していた人」が没落。「ノウハウを文字にして伝えられる人」が台頭。(ここでも組織に所属してたら)勘だけの農耕人は大量解雇

□ 工業時代
・ 字が読めること
・指示書やマニュアルに沿って仕事ができること
  → ホワイトカラーが台頭するオフィス時代へのシフトでは価値が逓減

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事務書類仕事のほうが工場勤務よりもたくさん稼げる。基礎教育以上の高等教育が必要となる。「高卒で工場に働く真面目な人」が没落し、「お金をかけ、さらに4年間勉強した人」が台頭。労働人材として価値が高くなると気づいた人が時代の波に乗った。

□ オフィス時代
・営業力
・コミュニケーション力
・分析力

  →ここで、思考を活用できる人材が台頭する「思考時代」へのシフトでは、"前時代"の人材とその能力はもはや価値が逓減してしまった。

<<<< シフト >>>>
ホワイトカラー業務自体をコンピューターが行えるようになった。ITとAIの進化で、機械ができる範囲がものすごいスピードで拡張。オフィス仕事を侵食。「とりあえず大学卒業すればな人」が没落し、次の能力を持つ人が台頭してきている。

今、時代はオフィス時代からちきりんさんがいう「思考」時代に突入した。そう。もうシフトは起きているのである。だから世界中でシフトに伴う影響が出ているのだ。

・この変化は日本だけで起こっているのではなく、(時代のシフトだから)
 世界で同時に起こっている。
・今、オフィスワークは日本だけでなく世界中で要らなくなってる
・どの国でも、「ホワイトカラーに求められていた能力」が高い人が
 没落しはじめている。

/ 今まで数十年間、オフィスで高価値だったものではないものをする必要がある


ただただ、ちきりんさんのブログを舐めててもしゃーないので、ここから私の個人的な意見も入れていきたい。

まず、おさらいしたい。まとめると。

・時代は単なる「オフィスワーカー全盛」の時代から「思考」活用時代に
 突入している。
・シフトはもう起きてしまっていてこれを止めることはできない。
・オフィスワーカーの常識は急速に意味を失い始め、このパラダイムを
 変えらえるかどうかで、シフトに適応し新たな価値を生み出せるか、
 それとも価値を失い続けるのか二分される。
・言い換えれば、シフトする側かシフトされる側かに分かれていくという
 ことになる。
・このシフトは全世界的に同時多発的に起きている。

だから世界で働いている人材からすると、日本が持っているオフィスワークで価値を出していたパラダイムは、特に敬遠されたり批判的視点で語られたりすることが多い。

私が学んでいるHyperIslandのデジタルマネジメントのコース中でも、かなり重要な概念。Platform thinking.
我々の多くは、真の意味でプラットフォームというものをまだ理解できていない。その意味の理解とそこへの参画は、後ほど計り知れない差をもたらす。
プラットフォーム思考で物事を捉えているプレーヤーが環境を作りまるごと飲み込んでいく。
日本のPlatform企業!!!!もう手遅れだけど、だからといって余計なものにコスト垂れ流してぼーっとしていていいということではないです。


で、どーすればいいのか。

まず、「世界に出ろ」なんてよく言われるが、世界に出るにも、どうやって世界に出るのか、その出方を考えないと厳しいことになる。

前時代のオフィスワーカー的なパラダイムのまま、世界に飛び出してもダメ。だって、世界のどこに行っても単にオフィスワークが出来る奴は求められていないから。

/ 「ただ単にそれだけ」だと価値が逓減する、という点に着目したい


ちきりんさんのブログをよく読んでいると、面白いことに気づく。

・狩猟時代に求められていた能力である、「やってみる勇気」「行動力」
 「俊敏さ」
・農耕時代に求められてきた「忍耐強さ」、「諦めない力」、「観察眼」
 の能力
・工場時代の能力、「基礎能力があり反復できる」「与えられた所与の
 条件を理解して遂行できる」
・オフィス時代の能力、「コミュニケーションをとる」、「組織でうまく
 やる」、「作られた流れに乗る」、「行なっていることを改善する」

これらは各時代を生き抜くために仕事として必要な能力の一部であるが、同時に今の時代では全てイノベーションに必要な能力でもある。全て、必要なのである。

つまり、各時代、生き残るために新たな能力を獲得しなければ、前時代の能力だけをもっていても「ただ勇敢な人」「ただ改善する人」として価値が生み出しにくい。しかし、各時代に必要だった能力は全くいらないのではない。

特に今の時代は、各時代に必要だった要素を少しずつ持ち、それを統合できる力が求められているとも言える。

/ 答えはないがヒントはある

私なりの帰結であるが、今の時代を生き抜くための答えは今のところ持ち合わせてはいない。しかし、いくつかヒントはある。

以下にまとめておく。

・ 新しい能力を獲得できる力を身につけること
 > そのために何が新しい能力なのかを探す、探求力
 > 新しい能力を持つ人たちやコミュニティに繋がれる力
 > そうかもしれないと思える能力を試せる、試行力

・ 今までの学びをある意味で一度捨てられること
 > 学んできたことを要素分解できる力
 > アン・ラーニングする力

・ 学び続けるための環境を構築できること
 > 実践しながら学ぶことを真に理解できる力
 > 内省して得られたことを知とできる、内省力
 > 謙虚さと素直さによって仲間との信頼を築ける力

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