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グラフィックストーリー003

ある夏の日にそれは始まった
ひまわりの根の上に
冷えた瓶のコーラ
注がれる視線たち
裂け目から入るいやらしさなど
捨ててしまえ 後輪の鍵
健やかな朝にはよく似合うもの
舌を出すきみ
受け止めるクッション
わたしの後ろ
ひまわりの根が
生えている
隣人の幼子に永久歯
へし折ってやった
(このことからとわなど信用がならない)
紡がれていくもの
視線の折り目をたどって
一番奥底にいる
おまえを引きずり出してやる
どこからかやってきて
わたしの心が絞まる
ロックオン
もうすぐ夏休みは終わっていく
コーラが染みる 目の奥にも
引きずり出された産毛の先に
添える色彩は明日の風
すっかり寒くなったね
すると次はあなたの誕生日
冷えた褐色の液体は
歓待される 踊ってる

恋心などを消すまでの日々よ
とか言ったら逆再生しちゃうだろうか
これは今日のナンセンス
意味を成さないから虚しいのではない
意味を成すから虚しいのだ

おつかれ ことばたち―

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。