2019年私的ナンバーワン日本酒
年の瀬ですね。今年も一年多くの人が多くの酒に触れたことと思います。先日も書いたのですが、この時期になるとツイッターで日本酒ファンたちが「私的ベスト日本酒10選」を投稿しはじめます。
好みは多様。とはいえどの人も自分を取り巻く環境にも影響を受けながら日々酒を飲んでることと思います。ということで、それらを眺めているだけで自然と日本酒のトレンドにも敏感になれるのではないでしょうか。酒でも片手に今年の日本酒シーンを振り返るいい機会です。
ってなことでわたしも私的ベスト10選をそのうち投稿しようと精選中です。15本くらいあって選べずにいます。ははは。
全体としては迷ってるんですが、一番よかった酒は決まってるのでそれだけ先に書こうと思います。今年のベストはこれです。
石川県の菊姫のにごりです。
夏にとある飲み会の二次会でいただきました。その場では比較的濃いめのアテが並んだのですが、それらを包みながら自身の存在感を決して消しはしないお酒です。おそらく一次会の初っ端で飲んだらそんなに感激しなかったでしょう。二次会というタイミングがよかった。みなが思い思いに注文した料理をまとめ上げて楽しい場の雰囲気をつくっていく力に感服です。
最近やたらと「酒の味にはシーンが大きく関わっている」と連呼しているのですが、それの気づきをくれたのもこのお酒だったと思っています。と言ってもそれは飲んでいる最中に感じたわけではありません。むしろ飲んでいるときには何気なく「うめー。これうめーなー。」くらいに感じていました。なんでもないうまい酒で、まあその場って楽しかったなーみたいな。その体験を時間をおいて今振り返って、「あ、いいな」ってなってる訳です。
特殊な技能をもっているひと以外は、酒の味を時を隔てて完璧に記憶するのは難しいと思います。あと、味を味だけで結晶化させて宝石みたいにとっておくことも。それもシーン重視の一要因ではあります。味オンリーよりは五感をフルに使って体験したその場の空気だったりのほうが覚えてるんじゃないかな。
今年は味以外も加味するようになったという点で、前年とは違う場所にいるのかな。進んだのか戻ったのかは分からないし、そういうの興味ないのですがとかく今も楽しんで酒を追えてることを幸せに思っております。
来年も、いや、明日にはもう別の場所にいたい。そういうふうに思います。
菊姫飲んだときの文章のリンクを載せておきます。よかったら。
はは、この日も失敗したんだっけ。懐かしいや。
それでは皆様よい酒を。夜を。乾杯。
酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。