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【漫画】国際協力の仕事に必要なスキルー新米国連職員のぱにゃにゃん日記 Vol.16

サバイディー!リョーヤです。

これまでの「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」では、新しく赴任したラオスでの生活や仕事のことについて紹介してきました。これまでの全15回分の連載は以下のリンクからご覧いただけるので、国連職員の仕事やラオスについて知りたい方はぜひ読んでいただけたら嬉しいです。


さて、今日からの連載は新シリーズです!国連職員になるまでの道を振り返ります。「なぜ国際協力の仕事をしたいと思ったのか?」「国際協力の仕事をするうえで大切にしていること」などに触れていきたいと思います。

みなさんは国際協力の仕事をするうえでどんな能力やスキルが必要だと思いますか?

もちろん、英語であったり、その地で使われている言葉が話せることは重要です。また、途上国の政府や住民の人たちの能力強化(Capacity strengthning)を行うようなプロジェクトに関わる場合は、専門分野に関する知識や経験もなければいけません。

とはいえ、長く国際協力の仕事を続けている人や、文化も価値観も異なる慣れない環境でこの仕事をしていくには、いくつかのマインドセットを持つことも大切だと思います。マンガでも取り上げましたが、個人的には「柔軟性」「鈍感さ」「幸せのハードルを下げること」は、ハッピーな気持ちで仕事や生活をするうえで欠かせません。

以前、WFPマラウイ事務所にボランティアとして赴任した際、勤務初日に自分の机もパソコンも何も用意されていませんでした。仕事ができる環境をセッティングするために2週間近くかかったことを覚えています。なので、WFPラオス事務所で勤務を開始した際に、机もパソコンも何もかも事前に用意されていたことにはとても感動しました。

「そんなの当たり前でしょ」と言われればその通りなのかもしれませんが、特にこの仕事においては、「当たり前」という考えは完全に取っ払ってしまっていいと思っています。当たり前を前提に話をするからこそ衝突が生まれてしまったり、当たり前というものに縛られるからこそ予測不能なことにイラっとしてしまうのだと思います。

自分のこれまでの常識から外れたこともいったん受容してみる。そういう姿勢を持つようにすると、異国の地でも穏やかなメンタリティーで過ごせたり、むしろその異常なことが面白く思えたりしてくるものです。


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このマンガ連載は、マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。織田さんのプロフィールはこちら!