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学問の成立について考える【宇沢弘文さん関係著作】
面白い本に出合ったので、是非ご紹介します。ぜひとも読んでいただきたいのですが、この本を本で自分が考えたことは、学問が成立し、磨き上げられるプロセスです。経済学という学問は比較的自分にとってはなじみのないものでしたが、これらの本を読んで概要を理解することができました。何事においてもそうですが、始まり、それが成長し、成熟するプロセスの渦中にいた人の話を聴くのは興味深いものです。ぜひおすすめです。
自分が考える学問が成立するプロセス。
時代の要請があること
特殊な環境において、多くの人々が解を求めている状況にあること。例えば技術進歩が著しく産業構造が一新される、世界大戦など特殊な状況、政情不安など。
コンフリクトが起こっていること
例えば、資本主義と社会主義。自由貿易と保護貿易。小さな政府と大きな政府など、長く深い論争が起きること。
領域の統合が起きること
例えば伝統的な経済理論学派と数理的分析学派が学問領域として統合されるなど。
最先端の研究が認知されること
「主流」と言われるものが出てくること。例えばアメリカでITの最先端と言えばシリコンバレー、中国なら深圳など。
地域ごとにローカライズされること
例えばアメリカで学んだ学者が母国に帰り、その国の最高学府で名誉ある地位について学問を伝播すること。
視点の移動が起きること
例えば人々を豊かにするための経済学から、環境に配慮しながら持続可能な経済活動にシフトするための学問と視点が変わること。
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