人前で話すことになった人が事前に準備しておくといいこと

4年くらい前にブログに書いたやつのリライトです……って自分が人前で喋り始めるようになったのはもう4年とか5年前になるんですね。

ちょっとだけ思い出話をさせて頂くと、僕が人前で話すようになったきっかけは、当時いた会社のエンジニアさんから外部勉強会へ誘われたことでした。たしか当時はWindows PhoneとかWindows 8のアプリのデザインを担当することが多くて、その繋がりで「吉竹さん、こんどWindowsまわりのエンジニアの勉強会があるんやけど、そこでMetroのこととか話してみいひん?」みたいなお誘いだったと記憶しています(こんな口調ではなかったと思うけど)。

もともと高校時代は演劇をやっていたので話すこと自体は慣れていましたが、台本を覚えて話すのと、自分で内容を考えて話すのはやっぱり違っていて。あのお誘いがあったからこそ、人前でお話させて頂く機会に恵まれている今に繋がっているのかなあと思ったりしているのです。

思い出話終了。

で、僕がこれまで実践してきた「登壇する人が準備しておくといいこと」をいくつか書いてみます。1つでも参考になることがあれば幸いです。


通し稽古は絶対やろう

練習は重ねれば重ねるほど当日の失敗が減ります。下手なアドリブなんて挟まないほうがいい。失敗というのは、話す内容を忘れることだけではありません。無駄なスライドがどこにあるか気付けたり、言い回しを変えることで伝わりやすくなるなど、内容そのものの失敗を減らすことに繋がります。


捨てるスライドを決めておく

「このスライドは今回の登壇でちゃんと伝えたい内容だから飛ばさずに話そう」「このスライドは…あとでSlideshareで読んでもらうか」みたいに、スライドごとに重要度を割り振っておくと、残り時間が少なくなってきた時にも焦らず対処できます。経験則的には、1枚のスライドに多くのことを詰め込んでしまうと、それをまるっと説明してしまう可能性が高いため、そういったスライドは要点だけ話す、みたいにしたほうがよいです。


自分が話してて「今どうでもいいこと話してるな…」と思ったところは聞き手にとってもどうでもいいことが多い

通し稽古をやっていると「なんでここを長々と話してるんだろう…」みたいな箇所が出てきます。なかなか自分で気付くのは難しいですが、自分で話しててだれてるな、と思った箇所は思い切ってカットするか、内容をコンパクトにすると良いです。


テキスト量の多いスライドは話したい部分だけ強調する

↑のように、テキストが多いスライドではあからじめ話しておきたい部分に下線を引いたり、色を変えたりしたほうが当日の自分も迷わないで済みますし、聞き手側も強調された部分だけを優先的に読んでくれるようになります。


一方的に喋らない工夫をする

特に発表時間が30分以上の場合、ずっと自分だけが喋り続けている状況というのは、聞き手も疲れる(正確には眠くなる)し自分も疲れます。
例えば最初だけでも「今日はどんな人が来てるのかな〜?」と挙手をしてもらったり、折返し地点で「さて、ここまでで何か聞いておきたいこととか、もう一度話してほしいところはありますか?」と質問を投げかけたり、勉強会系だったら虫食いのスライドを作って参加者に答えてもらう、なんてのもできそうですね。
それができたから満足度に繋がるかと言うと必ずしもそうではありませんが、たまにやると楽しいので時たまやります。


腹筋と背筋を鍛えておく

エビデンスはないんですけど、登壇の1週間くらい前から腹筋と背筋を少しやっておくだけでも当日のスタミナ、疲労度に変化があるんじゃないかなあと思っています。あと発声がよくなる。めんどいわ〜って人は、通勤中の電車の中で意識的に腹式呼吸をする、とかでも少しは変化すると思います。
って4年前の自分は書いていましたが、最近やってません。。こんど喋る時は久しぶりにやるかな。。


当日はストローの付いた飲み物を買って持っていく

これは最近気付いたノウハウなんですけど、普段飲み物ってペットボトル買いがちだし、会場に用意されてるのもペットボトルが多いじゃないですか。でも、こぼしたら怖いから発表中は蓋閉めるじゃないですか。でも喋って喉が乾いた時に飲みたくなるじゃないですか。そこで蓋を開ける"間"が発生するじゃないですか。あれ、ちょっと気まずくないですか?僕は気まずいです。
ということで、最近はストロー付きのパック飲料とかカップ飲料を会場に到着する前に買うように意識しています。ストローなら好きなタイミングでサッと飲める!万が一倒れてもストローだからそんなに出ない(はず!!!)
けっこうおすすめです。


話術とかのテクニックもいろいろあるけど、環境とか準備なんかもいろいろ考えられる余地があるかもね、というお話でした。




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