楽天のディスプレイ広告 RMP - AdRollで成果を上げるために考えるべきこと
※ちょっと前にとあるLT会で話したことのまとめです。
なかなか目立つことはないけど、少し前に楽天アドロールとなって知った方も多いように思います。
私の場合、約3年前から楽天アドロールになる前、AdRoll時代から比較的案件は少ないながらも運用を行っていました。
今回は成果を上げるために考えるべきこと、楽天アドロールになって感じている違いを書いていきます。
①運用していて感じる傾向
こちらは特定の案件というわけではないんですが、こういうCPAの落ち方がRMP - AdRollの特徴だと思っています。
→出だし悪いけど、徐々にCPA落ちていく。なので最初の初月のCPAでだいたいCPAがどのくらいまで落ちるかもわかりやすいので損切りしやすい。
上記グラフの場合、約5ヶ月程度配信していることになりますが、10ヶ月くらいかかる案件もあればもっと1ヶ月で低いCPAになることもあります。
基本的にRMP - AdRoll配信してる企業さんは既にGDN、YDNなどは実施済みであるケースも多いのですが、GDN、YDNのクリックCPAに追いつくまでにかかる期間っていう感じです。
一時的は某ダイナミック広告が導入できない、ビュースルー増えて全体CV上がればよい、みたいな企業さんが導入するイメージだった方も多いと思いますが、実は感覚的にクリックCVは出やすいんじゃないかと思っています。
GoogleAds同様、入札戦略が存在していて目標CPM、CPC、CPAの3つがあります。
また配信手法は基本的には類似配信とリマーケティングしかないです。
※噂によると12月以降にターゲティング配信が強化されるようですが。
以下、これまで運用を行っていて現状こんな感じが考えるべきことかなーというのをまとめました。
RMP - AdRoll配信でしなくてよいこと
・リマーケティングリストを細かくする。
・配信ドメインもそもそも切る。(というかドメインごとにCV発生してるかとかわからないレポート仕様)
もっとあったと思いますが、基本的には細かい調整を良しとしないようです。※どちらもできるけど、ドメイン除外は管理画面の作り的にやりづらなくなってる。
RMP - AdRoll配信でするべきこと
・クリエイティブの見極め
→CTRが高い広告クリエイティブ優先でIMPされていきます。なのでひっかける系クリエイティブとかはIMPあってCTR高い割りに全然成果上がらないみたいなことも多いのでさっさと損切りしちゃいましょう。
・上述の入札戦略のスイッチング
→個人的な感覚として飛行機の離陸からオートパイロットにするまでに似ているように思います。
成果が出だしたら目標CPAにしていく感じですね。この辺は他のメジャー媒体と変わらないのかもですが。
また、ヘルプ上は以下のように記載がありますが、正直ビュースルーも込みでOKなのですぐに移行できますし、目標CPAでしかクリックCVはほぼ出ないので以下に満たなくても目標となるCPAをあえた高めに設定して運用していっても成果は出ることも多かったです。
直近14日間で7回以上のコンバージョンを達成している広告キャンペーンで実施してください。
AdRollのヘルプにも書いてるんですが、配信開始して
1週目は情報収集して見極める
↓
4週目パフォーマンス上げていきます。
と記載されてるんで、案件規模次第にもなりますし感覚的な話ですが、
1週~4週間での軌道に乗せる(GDN,YDNと同程度にする)には大規模でECなどCVとなる購入が多く行われる場合に適用という感じがしていて
それ以外の小さめの規模になると時間がかかってグラフのように期間が経過してようやく追い付くような感じです。
ですが、この1週~4週までのRMP - AdRoll側で行いたいことを入札戦略のスイッチングで叶えてあげるイメージです。それにより目標CPAに繋げていきます。
②楽天アドロールになって感じる違い
多少ビューCVも含めてCVが出やすくなったというとこでしょうか。
楽天データが使われるという点ではほとんどの案件で活用しているリマーケティングでは意味ないでしょうし、類似配信で使われているかと思うんですが、具体的にどういうセグメントに配信されてるかはセルフサーブでは把握することができないのでわからないんですよね。ただ類似配信のターゲットユーザーがファネルでいうとどこに今多くいるかは算出してくれるレポート機能があってこれは良いです!
この辺は12月以降に配信手法が変わっていくようですし、近い将来に期待してますという感じですかね。
まとめ
もう少し細かい事例を踏まえた話も考えていたのですが、別の機会に書きます。
個人的にはRMP - AdRollという媒体はスモールビジネスでさほど運用工数をかけたくない企業さんには良い媒体だと思っています。それは1つのプラットフォームでメディアやSNS配信もできますし、複雑なターゲティングを組み合わせる、設定が多いということがないからです。
ですが最近は類似配信で楽天さんデータを使えることでターゲティングの特徴もでるわけですし、類似配信に特化したレポート機能、12月以降のアップデートを考えると比較的規模の大きい企業さんの次の媒体としての活用にも向いてきてるのかなと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?