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悪いとこは治したほうがいいし、貧血は絶対に治したほうがいい。


ナースあさみさんの記事。
健康とか医療とか、なるほどな~と思う話が多くて好き。
そして冒頭のご友人たちと同じく、健康診断後に「で、これどうしたらいいん?」と思うも、ノー知識なのでそのままスタイル。
まぁ今回はなんの数値も引っかかってなかったから、よっしゃああああ!!と思って放置なんだけども。(それもよくはない気がする)


弊社、毎年健康診断があるんだけど(あたりまえか)、受診者のうち異常なしって10%未満なんだよね。これが平均値なのかはわからんけど、健康な人少なくない?
ちなみに判定区分は、
異常なし
変化あるも問題なし
要経過観察
要精密検査
要治療
治療継続

要経過観察以上の割合、20代でも50%で、50代だと90%以上。
健康維持するのってはちゃめちゃにハードル高いやん!
心のIKKOさんがおどろき~って暴れてる。
ちなみに年齢とともにバチクソに値が悪くなるのは血圧と肥満のよう。周囲を見ると納得。お腹ぱつんぱつんおじさんで溢れている。


ヘモグロビンこと酸素の運び屋が留守がち

かくいうわたしはけっこう何年も貧血、つまりヘモグロビンの値で引っかかり続けていた。
高校生くらいから貧血気味と言われてたんだけど、ノー知識おバカだったわたしは「なんか貧血気味って儚げなかんじでいいんじゃね?」くらいに思ってた。まじでよくない。ほんとに無知って人を殺しかねない。しかもどう考えても性格が儚げな人のそれじゃない。

思い返せば中学生くらいから、持久走がもうとんでもなく苦手だった。
そもそも運動が得意じゃなかったから、わたし走るのめっちゃ嫌い!と思ってた。練習しようが何しようが、そもそも息が苦しすぎて無理だった。吸えども吸えども猶わが呼吸楽にならざりじっと手を見ると目が霞む。
そして小学生時代からちょっと(ちょっと?)ぽっちゃりしてたから、わたしデブだから走れねんだわと思っていた。
そして気づく、痩せても全然走れねんだわ。え?なんで?予想外なんですけど~。高校生のころ、河川敷を走りながら体育の先生にチャリで追いかけられた思い出。
まぁ走るの無理オブ無理と思って河川敷ランを河川敷散歩にしてたから追いかけられただけなんやけど。

大学生になってから貧血のことなんか忘れて生活してた。
立ちくらみとかそういう症状がなにひとつなかったから、体育から解放されたわたしには少なめの運び屋たちでこと足りてたんだと思う。

そして社会人。
ジムに通いだしたわたしは、またもや留守がちな運び屋に苦しい思いをするけど、まぁ所詮趣味のジム通い。有酸素やらなきゃいいだけ。
でもだんだん悪化してた貧血は、たぶんけっこうやばいとこまで来てて、ヨガの太陽礼拝だけで息切れするようになってた。
ノー知識おバカのままだったから、運動しても息切れ治らんな~と思っていた。治らんわい。

運び屋の留守に気づかれる

そんなある日、数年に1回の風邪を引いて、かかりつけの病院に行った。
数年に1度しか行かない病院をかかりつけと人は呼ぶのだろうか。
まぁこの後から本当のかかりつけになるんだけど。

小さいころからわたしをよく知る先生は「顔に色がないね」と言った。
いや先生、そりゃこんな日に化粧しませんってと呑気に答えたわたし。
そして促される血液検査。
注射したくないなぁとやんわり拒否するわたし。(※おとな)
やんわり怒られるわたし。(※おとな)
あきらめて採血されるわたし。(※おとな)

なんとヘモグロビン、まさかの4g/dl。

基準値は男が13.5~17.5g/dl、女が11.5~15.5g/dlくらい。
女性は生理もあるし少なめかな。
これが少ないと、いわゆる貧血と言われます。
わたしがみた中での最小値は3でしたね…生きてるのが不思議なレベルでした(即入院&ガンガン輸血)

冒頭の記事のヘモグロビンのとこ引用いたしまして。
いやほんと先生ありがとう。
まじでうっかり死ぬ可能性あった。
看護師さん驚いてたもんな。どうやって来たの?って聞かれて「あ、車で」って答えたけどたぶんそういうことじゃねぇよって思われてただろうな。
ほんとに普通に歩いてたし、普通に生活してたんだよね。
なんならジム通いの成果もあって、いい感じに筋肉ついてめっちゃ健康のつもりで生きてた。

ただ思い返すとおかしいことあったんだよね、やっぱり。

運び屋の留守に伴う弊害

・びっくりするくらい息切れする
当時の職場2階だったんだけど、2階まで行くのに息切れするし酸欠で頭痛くなってた。踊り場で休憩を挟まなきゃたどり着けなかった。呼吸下手すぎでは???と思ってた。ちがった。

・何食べても舌がピリピリする
検査して貧血って言われて症状調べて初めて知ったんだけど、味覚に異常が出たりするらしい。なに食べても辛く感じて、辛く感じるから汗かいて、まじでやばいやつだったと思う。
街コンで知り合った弁護士とのせっかくの初デートだったのに、暑くもないのに汗かくやばい女で終了した。(上手くいかなかったのが汗のせいかは知らん)めちゃくちゃどうでもいい情報。

・めちゃくちゃ氷食べる
これけっこう貧血あるあるだよね。氷ぼりぼり食べ始めたときに病院行っとけばよかった。そしたら今ごろ弁護士夫人だったかもしれない。マダムの夢が早々に叶っていた可能性。(かなり低い)

でも、これだけだったんだよね。
貧血の定番(?)といえばめまいとか立ちくらみだと思ってて、そこが皆無だったから、なんかおかしいとは思うけど季節のせいなのか、年齢のせいなのか、運動不足なのか、もう全くわからん状態だった。
20代で年齢のせいはないやろって今なら思うけど。お肌の曲がり角的なやつが体調にもあるんかな~なんだかな~と。

運び屋呼び戻した(治った)

件の風邪はその日のうちに治って、それから鉄剤を服用するよう言われた。
この鉄剤がさぁ、やっかいなやつなんだよ。
わたし内臓めちゃくちゃ強い系女子を自任してるんだけど、鉄剤には勝てなかった。(女子…?という疑問は捨てて)
今日は食べちゃうぜ(どーん)と意気込んで、たこ焼きを食べ、やきそばを食べ、パンケーキ(生クリーム山盛り)を食べても平気な胃袋の持ち主のはずが、深夜にオールリバース。
もうね、衝撃よ。
風邪をひいてもかつ丼が食べれる女ことわたし、まさかの粉ものにやられるなんて。
リバースなんて泥酔の頂点以外ではありえなかったことが、酒も飲んでないのに巻き起こるなんて。
それから鉄剤を飲むたびに気分悪くて、でも食欲は衰えないから食べちゃうし、食べたらもれなく気持悪いし、なんじゃこの最悪のスパイラル。


よし、注射にしよ。
飲んで治すのあきらめた。(3日目で)


そこから長い治療が始まった。
ちなみに病院に行く時間さえあれば苦痛はほぼゼロ。
だからなおさら早く治したほうがよかった。
時間かかったのは限界まで貧血に気づかなかったからだし、週に2回来てって言われたのも限界まで貧血に気づかなかったから。

それはさておき、どんなかんじで改善したかというと、もう即日びっくりの爆発的改善。だった気がする。
とにかく鉄剤飲んですぐに息切れしなくなった。
え、2階余裕~♪それどころか4階まで余裕やん。
これが!!本当の!!健康!!!!

日常生活まじ快適状態。

もちろん一気に正常値になったわけじゃなくて、まじ快適って言いながらも何か月かはヘモグロビンはまだ7~8g/dlくらいだった。でも全然ちがう。
わたし何にでもなれるのではというレベルで生活が快適になった。最高。

わたしは鉄欠乏性貧血っていう種類の貧血だったんだけど、結局なんで鉄が足りないのかとかは謎のまま。
だから定期的に大嫌いな採血をして、運び屋が逃亡してないか監視してる。
ピル飲んだら安定したからたぶん月経過多というやつだったんだろう。でも過多だったの…?わからん…という気持ち。

貧血改善したのがうれしすぎて、「日常生活まじ快適」という適当ワードを繰り返しまくっていた。
日常生活まじ快適を繰り返したくなるくらいに快適になるから、貧血かもって思ってる人は(もし鉄欠乏なら)わたしと同じくらい日常生活まじ快適になると思うから治してほしい。



そうすれば弁護士と結婚できるかもしれません。(関係ない)





一応ちゃんと治療の長さとかについて書く。
最終的にピルの服用を開始するまで長く注射のお世話になった。
トータルで3年ちょっとくらいは行ったり行かなかったりしたかな。
続けて通ったらわりとすぐ数値は上がって、しばらく来なくて大丈夫だよ期間になる。
治療して1番大きかったのは日常生活まじ快適を味わったから、おやおやこれは運び屋ちょっと逃げてんなっていうのが自分でわかるようになったこと。
逃げ始めてるって気づけるから、舌しびれるとかのやっべぇ症状出る前に病院に行ける。「採血して数値悪かったら鉄剤ぶっこんでくれ~」と病院に行ける。
己の好不調を知るって大切。
30代、貴重な健康診断異常なしを維持したい。
(健康診断の2か月前に病院に行って、貧血に引っかからないようにしてるのは内緒)

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