シーソーとブランコ

ほんとはさ
君とシーソーに乗りたいのに
二人で笑いながら
登ったり下がったりしたいのに

僕が呼んでも
君は来てくれないから

仕方なく
僕はブランコに乗るんだ
一人でそれでも笑って
行ったり来たりするんだ

漕いでものけぞっても
同じ場所でギーコギーコ

立っても逆向いても
変わらぬ景色にギーコギーコ

君の姿はそこにあるのに
君の声はいまも聞こえるのに
空の向こうの蜃気楼
夕陽の中の陽炎

僕はまた君に声かけるよ
一緒にシーソー乗ろうって

君はきっと微笑んで断るね
興味ないからごめんって

だからまた僕はブランコに
なのに君は誰かとシーソーに

それでも
僕は笑っていようと思うんだ

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