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パワコンのメンテナンスしてますか?

今日はパワーコンディショナ(以下、パワコン)のメンテナンスについて書きたいと思います。

先日のスマートグリッドEXPO(3月16日~18日、東京ビッグサイト)でパワコン大手のTMEICが、実機を使った点検項目の解説・実演などを実施したそうです。

産業用パワコンは期待寿命が15〜20年に設定されていることが多いですが、この期待寿命は適切なメンテナンスを行った場合の寿命になります。

しかしながら、適切なメンテナンスを行なっている事業者は、残念なことに少数派です。

特に、パワコンの大敵である"熱"を逃がすために取り付けられているファン(自然空冷やエアコン式もある)等の部品は、数年毎に交換する必要があることを知らない事業者は非常に多いようです。

適切なタイミングでファン交換を行わないと、寿命によりファンが停止し、排熱できなくなり、パワコンが停止に至る可能性が非常に高くなります。

今回のTMEICの実演では、そういったファン等の消耗品の推奨交換年数や、定期的な点検時にチェックすべき場所、トラブルの予兆を見つけやすい場所などを解説されたそうです。

パワコンは太陽光発電の心臓部であり、期待寿命の維持と発電量維持のためには予防保全が必須です。

また、2017年のFIT法改正でメンテナンスは義務化されており、法令遵守の観点からも必要な作業になります。

事業者としては、メンテナンス=お金がかかり収益性が低下する、というマインドになるのも分かりますが、20年というFIT期間を安定的に運用するためには必要な経費であり、結局は安定的な運用が収益の最大化につながると思います。

今回のTMEICの実演で、メンテナンスの重要性に気づく事業者が増えればいいなぁと思いました。

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