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もっと上を目指したい人へ!写真を上達させる2つの「制限」

こんにちは、フォトグラファーのりょんりょんです。

最近SNSを見ているとカメラを購入して楽しんでいる人があふれているようで、見ているこちらも嬉しくなっております。カメラを楽しんでいると、だんだんと景色や集合写真を撮るだけでなく「もっと上手く撮りたい」「作品のような写真を撮ってみたい」と言う気持ちが膨れ上がってきますよね。

そこで今回は、初心者を一歩抜け出して写真上達するための2つの制限をお伝えします!制限と聞くとマイナスなイメージをもつかもしれませんが、使える機能を絞ることで、その機能を最大限生かせるようになります!さらに写真を楽しむ助けになれば嬉しいです!

レンズの数と機能を制限する

撮影に持っていくレンズですが、1本で十分です。何本も持っていくと途中でレンズを交換したくなってしまいます。その1本でどれだけ撮れるかを突き詰める方がよりレンズや画角(写真に入る範囲)の理解を深めることができます。

また、特に単焦点レンズであればより鍛えられます。単焦点レンズとは、簡単に言えばズームができないレンズです。ズームができない代わりにピントが合っている部分以外を強くボケさせたり、暗所でも明るく撮ったりすることができます。

とはいえ、今回はボケや明るさのために単焦点を用いよと言いたいのではありません。ズームしないことを目的として単焦点レンズを用いるのです。

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・ズームしないこと

ズームレンズを持っていくと、撮りたい被写体に合わせてズームリングを回しちゃいますよね。それ自体悪いことではありませんが、上達させるには1つの画角で撮り続けることをおすすめします。

ズームができないということは、被写体が上手く写真に収まるように自分が動くしかないということです。初めは距離感が上手く掴めないと思いますが、何度も繰り返していくことで被写体とどれくらい離れていれば写真の中にどれだけの部分が入るかが分かるようになってきます。

そのレンズの画角が目に搭載されるのです。これが搭載されると、被写体と適切な距離はどれくらいか、どこまでを写真に入れればよいかを瞬時に判断して撮影できるようになります。

・画角を把握すること

目で画角が把握できるようになれば、その画角を使ってどんな切り取り方ができるかを模索することができます。今まで撮ろうと思っていなかったものも、カメラを構えずとも目で画角を切り取って捉えることができるので撮ってみようと思えます。さらに撮影する頻度が増えるでしょう。

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こちらは港を歩いていたときに、おじさんの服がフェリーのデザインの一部にできそうと思って撮影した1枚です。これを見た時はもちろんカメラを構えておらず、割と遠くにいたのですが、「ダッシュで詰めればまだ間に合う!走れ!」と咄嗟に駆け寄ってシャッターを切りました。画角が分かっていることで判断が間に合った1枚でもあります。

・要素を引き算する

単焦点レンズだとズームするかしないかを判断する必要もありません。即座にその画角で考えることができるのでどの焦点距離にするかで迷うこともなくなります。考える材料を削ぎ落とすことができるのも単焦点レンズのいいところですね。

このように単焦点レンズを1本使いこなすことで「目に画角が搭載される→周り全てを被写体としてその画角で切り取る」の流れができるようになります。シャッターチャンスも逃しにくくなるのでおすすめです。

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撮影設定を制限する

端的に言えば、オートでなくマニュアルで撮影しましょうということです。撮影時の設定は大きく分けて「シャッタースピード(SS)」「絞り(F値)」「ISO感度」の3つで、これらの数値が互いに関係し合って明るさやピント、画像の鮮明さなどが決まります。これらの仕組みを理解できたら、「絞り」「シャッタースピード」のどちらかを固定して撮影してみましょう。

・絞り

例えば、初めはボケる楽しさから絞りを開放にして撮ることが多くなりますよね。

絞りとは、レンズから入る光量を調整するもの。F値と言われる。
 開放(F値を小さく)…明るくなり、ピントが合う範囲が狭い
 絞る(F値を大きく)…暗くなり、ピントが全体に合いやすくなる

開放で撮っていた場合は、F5.6やF8、晴天ならF11などで撮影してみてください。おそらく集合写真のような全体にピントが合った写真に驚くでしょう。全体にピントが合って、かつ集合写真のようにならない被写体を探してみてください。

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この写真はF8くらいに絞って撮影しました。鳥居の手前、もしくは奥だけにピントが合っていては、連続している迫力を伝えることができません。

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この写真は建物の集まりをミニマルに撮ろうと思って撮影しました。手前の電灯と右奥に見えているオレンジのビルの間は数百m離れているので、開放だとどちらかがボケてしまいます。F11くらいに絞ることで全体にピントを当て、ミニマルな仕様にすることができました。

・シャッタースピード

シャッタースピード
 速くする…動いている被写体もブレが少なく止まっているように撮れる。
 遅くする…ブレやすい。動いている被写体の躍動感を表現できる。

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シャッタースピードを遅くすることで、止まっている人は止まって、動いている人はその動いている部分がブレとなって写っています。2つの存在が1つの空間にいることで不思議な感じを生み出すようにしています。シャッタースピードを遅くした状態という制限をかけて、自分にどんな写真がとれるかを模索してみるといいですね。

撮影設定できるようになると、自分の思うがままに撮影できるようになります。ゆくゆくは作品のような撮影をしたいと考えてる方は必要不可欠の力なので、ぜひマニュアル撮影に挑戦していってください。全く同じ被写体に対して3つの設定を変えて撮った写真を比べてみると違いがよく分かって面白いですよ。

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まとめ

制限をかけるというのは部分鍛錬をしているということです。写真の力を一気に付けることは難しいかもしれませんが、少しずつ部分鍛錬を繰り返していけば確実に身に付いていきます。

ただ、ずっと部分鍛錬を意識し続けていると写真を撮ることがしんどくなるかもしれません。何より楽しむ気持ちが上達のコツですので、その気持ちを忘れないようにしながら制限をかけて撮ってみてくださいね。

では!!

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