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働きたくない(20代後半の頃)

 そんなこんなで、3ヶ月から半年程度働いては辞めてを繰り返していました。派遣社員としての仕事が多く、契約期間が3ヶ月単位の更新が多かったというのも理由です。先方から延長したいと言われても断ったりしていました。今から思うと向こう見ずというか。恥ずかしいです。

 その状況も20代後半を過ぎて30歳の足音が聞こえるようになると一変します。派遣会社から紹介があった仕事でも、書類段階で断られるということが増えてきました。働きたくはないのですが、働かないとお金がない、でも仕事もない、そんな状況になりました。

 実体験として、会社の雇用については年齢の壁はあると思います。30歳に近付くにつれ、それは私にも襲いかかってきたのです。

 家賃と光熱費、それをなんとか確保するのが精一杯で、遊ぶお金なんてほぼなく、そういったことも関係しつつ、周りの同年代の友人・知人らは結婚等で生活環境が変わる人も多い時期だったということもあり、人的関係が一変した時期でもありました。そして、この頃の数年が人生において一番貧困でした。

 取り残される、そんな感覚はなかったのですが、友人達が生活のフィールドを変えていくというのを見て、少し焦りみたいなものは感じていたと思います。自分はこのままでいいのか、そんな自問自答というレベルではないのですが、ぼんやりと将来を考えないといけないなと、この年齢では遅いのですが、やっとそんなことを朧気ながらも思うようになった時期でした。

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